マチノソラ24

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「…ん……、」


「あ、起きた？」



揺ら揺ら揺れる体に目を開ければ
抱えられて廊下を進んでいた



「…ごめん……」


「泣いたの？」


「……………」



帰ってそのままソファで寝ていたらしい私を
優しくベッドに寝かせた倫也さんの手が服にかかる



「シャツしわになっちゃうから脱がせるよ」


「自分で脱ぐ……」



まだクラクラする頭で起き上がって
プチプチとボタンを外せば、ピンク色の下着がのぞく



「んっ、」



ふいに目の前が暗くなっていつもの味がした



「倫也、さんっ！」



続きのボタンを外されて
スカートのホックとファスナーも下されて



「っ待って！」



「待たない。」



今日はやっぱりまだしたくなくて
抵抗するのに手は止まらない



「やだってば！」



「なんで？」



はだけたシャツがベッドの下に下ろされて
背中のホックに手がかかる



「ッッやだ！！」



「……………」



強い力で腕を掴まれた倫也さんはゆっくり身を引いた




「……………ごめん、」



「…最近俺のこと…避けてるよね…」





寂しそうな声にズキリと痛くなってシャツを羽織った





「……何かした俺。こないだのまだ怒ってんの」



「………怒ってない、」



「じゃあ何。」



「……………、ごめん…、」



「ごめんってだからどういう意味。」



「……………、」



「…別にカラダだけじゃないけど理由もなくずっと
避けられてんのはしんどい」



「…………うん、」



「何か思ってる事あんなら言ってよ。」




「……………、」




「……まただんまりかよ…」





はぁ。とため息をついた倫也さんはベッドに入って背を向けた





「その気ないなら早く着替えてきて。俺が辛い。」





はだけた前を押さえて部屋を出れば、目が熱くなった

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