マチノソラ23

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1泊2日の出張、の予定が日帰りになった


いや、なっていた。


「……え？今日帰るの？明日の打ち合わせは？」


「リモートでやるってなったじゃないすか」

　
「あぁ……、、」


「…大丈夫すか？」


「いや…あれぇ1泊だと思って用意してきたのに…」


「そんな大ボケかますの久々に見ました」


「……………、」



新幹線で帰れば
無駄に大きめのスーツケースが憎らしい。


お土産ちょっとしか買えなかったなぁ。



あ、でもサプライズになるかも！
いつもやられてる分今日は驚かしちゃおっ


夜遅くに家について玄関をゆっくり開ければ、



「ん？」



いつもはキチンと揃えてある倫也さんの靴が、乱れている。



何だろ？急いでた？あ、酔ってるとか？


まいっか、ふふ…背中から、わっ！！ってやろ




音を立てないようにして進めば、寝室から僅かな声




……え………？




「っは………はぁっ、んっ……あ、…」




…これは……………、、



艶っぽい声に耳を澄ませば
どこからどう聞いてもそういう声で。



私がいない日を見計らって、こないだのあの映像でも見てシテるのかなと僅かに開いた寝室を覗けば




……………っ、





私のパジャマを顔に押し当てていた。





「んっ、………っ、んっ！」





…私の匂いかいで………シてる………？




その光景に生唾を飲み込んで、ドキ ドキして





「っは、……あっ！…はっ、はっはぁっ！！」





息遣いが荒くなって慌てて玄関に戻る


靴を履こうとしてよろめけば、体を支えようと手を伸ばしたスーツケースがダーンッ！とすごい音を出して倒れた




「……っ、た、っただいまー！！」



慌ててわざと大きな声を出して言えば、さも今帰ってきたかのように大きな音を出しながらキッチンに進む



「ご飯！なににしよっかなぁ〜っ！」



冷蔵庫を開けていれば、足音が近づいた





「……A」




「あ、まだ起きてたんだ〜何か出張の日程勘違いしてたみたい…で………」




横を向けば
トロンとしていて色気全開で出来上がっている顔は




「っ、倫也……さん…？」




「…A………」




近づいた倫也さんに右手を掴まれて、下半身にもっていかれれば、触れる硬いものは大きく波打っている




「え……」




「………………触って」




「………っ、」




「…お願い……」

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