マチノソラ23

1229〜須藤side〜 ページ21

〜須藤side〜



「お疲れ様でーす」


久々の三人飲みは一人仕事が長引いて遅れて居酒屋についた。個室に入れば隣同士に座ってほろ酔いでイチャイチャしながら飲む二人



「あっ！すどーおそい！」


「もー出来上がってんすか」


「だってー」



向かいに座れば倫也さんにメニューを渡された



「これオススメだって」


「んじゃそれで」



ご機嫌なAさんは普通に喋ってるけど、所々に倫也さんに甘えたような視線が混じっていて可愛い。

その視線を受け取る倫也さんも目を細めて愛しそうに答えていて、俺は一人心の中でニヤニヤした




「「「かんぱーい」」」




「Aはそれでおしまいね」


「はーい」


「お。今日はやけに素直っすね」


「もうちゃんと言う事聞ける子になったもんね？」


「なりましたっ！」


「あはは、どーやったんすか？」


「ふふ……どーやったんだっけ？」



倫也さんはからかうように覗き込んで
Aさんはそれを拗ねたように睨んで



「須藤には一切合切全然カンケーないからっ！！」


「何で俺に当たるんすか」


「ふふ…Aが今回もご迷惑かけました」


「かけました！」


「かけられました〜ふふふ…」



「あ、そうだ言うの忘れてた、明日習い事の人と出かけまっす！」


「遊園地でダブルデートしてた奴？」


「ん、明日は違う、最近入った人達とかと！まだそんなに話した事ないんだけどね？次の課題が明日行く場所でさ、皆でシナリオハンティングに行くんだ〜仲良くなれたらいいな〜」


「へぇ楽しそうだね」


「何かあったら彼氏とラブラブですアピールします！遅くなりそうならちゃんと連絡しますっ！駅からはタクシーで帰ってきますっ！夜になったらあのコンビニには近づきませんっ！」


「あはははは！！すげーばっちり躾られてますね〜」

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