マチノソラ23

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お互い無言のままリビングに入れば倫也さんはビニール袋をローテーブルに置いた



「…溶けちゃってたから、さっき買ってきた。」



中にはコンビニアイスがたくさん。



「…………、、」



「今食べない？」



「……………、」



「冷凍庫いれとく」




しまわれたアイス。
アイスごときで何やってるんだろう私。



キッチンからもどった倫也さんは
私にブランケットを掛けて横に座った



その優しさに目が熱くなって、膝を抱えて顔を隠した




「…………家出てもいいけど、スマホは持ってって。本当に何かあった時困る」



「……………、」



「あぁ、こういうのがダメなのか……悪り。」



「……っ、」



「…………泣くほど嫌な思いさせてたなら…ごめん」




罪悪感で苦しくて




「………っっ、、もう…しない…」



「………Aは本当にそれでいいの…？」



「っその代わり…アイスいつも買ってきといてっ、」


「……うん」


「いっぱい、いろんなのっ、」


「わかった。」


「それから……、」


「………」


「っ、……………こないだも、行ってた、本当は」


「ん？」


「先週も、ていうか、結構、頻繁に……」


「……………」


「………ごめんなさい、でも、もうしな「今日どうしてもって出たわけじゃなくて約束なんてはなから守る気なかったってこと？」


「……………、そういう……わけじゃない、とも……言えないというか……、」




見上げればさっきの優しい顔はない。




「ごめん…ね？えへへ…」


「ずっと守ってたけど今日どうしても我慢できなくて破っちゃったっつーんならまだ可愛げあるけど、俺にバレなければ毎回やっていいと思ってたの？約束して安心してた俺の事バカにしてたんだ？」



「バカになんて……っ、え…」




倫也さんは立ち上がって冷たい目で見下ろした




「……………許すつもりだったけど気変わった。」



「え…」

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