マチノソラ21

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「おかえ………」



「ただいま」



「……………………誰」



「あはははは」




2泊3日の出張から帰ってきて荷物を整理していたら、金髪でヒゲを生やした男が帰ってきた。



「すっごい色〜〜ふわふわだ〜〜」


「そこは黒髪と変わんないだろ」


「………かわいいね」


「かわいい？」


「ひよこみたい」


「……………。……風呂はいってくる」


「はーい」





……………ん？


…あれ………？なんだ…………？






違和感をそのままに、お風呂上がりの金髪がソファの横に座れば何だか違う人みたいで



「どんな役？」


「ひみつ〜〜」


「しばらく金髪なの？」


「すぐ戻すよ」


「頭皮大丈夫なのそれ」


「ハゲても愛してくれる？」


「ハゲ方による。」


「おい。」


「ふふ………じゃあ寝るね私」




ゆっくり掴まれた手首が私をソファに戻して




「………久しぶりに会ったのにもう寝ちゃう？」


「久しぶりって2日いなかっただけじゃん」




ゆっくり押し倒してくるその金髪の前髪の隙間から
覗く目は、いつもと同じなのに




「………何かフリョーに悪いコトされてるみたい…」


「金髪だったら不良って発想が安易すぎませんか作家先生」


「だって金髪の人と付き合ったの初めて」


「きらい？」


「……………違う人みたい…」


「じゃあ新鮮な気持ちで出来ますね」




笑いながらゆっくり近づいてくる顔に何だか




「っ、やだ。」


「ふふ……」


「本当にやだっ、」


「はいはい」


「だからやだって！！」




手を伸ばして胸を強く押し返した




「……………」



「…ごめん、何か…違う人に見えるっていうか…、」




下から這い出て無意識に距離を取った




「……………俺じゃん」


「なんだけど……、」


「……おいでよ」


「いや……いい……、」


「いいじゃなくてさ」



腕を掴まれそうになればバッと背中に引っ込めて



「……………本気でやってる？」


「ごめん、ちょっと……」


「え？」


「、寝るね。」


「ちょっとA」

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