マチノソラ19

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昨日と同じ店の激辛ラーメンを頼まれて器に盛られるも食欲はなく


「食べて下さい。」


「……私普通のがいい」


「いーから黙って食え。奢りますから」



しぶしぶ辛ウマなラーメンを食べれば体が温まって
食べる度に心臓がドクドクいう





暑い、…暑い、………………熱い…






「ごちそーさまっしたー」


会計をする須藤の背中が大きい…

…男の人なんだなぁ………




「Aさん少しはスッキリしました…か………」




振り返った須藤はまた固まって



「…何で更におかしくなってんすか……、」



「……………？…」



「もう帰って下さい。早退。」



「何で…？」



「そんな顔で誰かに会ったらやばいですって、」



「そんな顔って…？」



「……………、誘ってるみたいな顔してます今日…」



「？どこに…？」



「……、タクシーで帰って下さ…あーいや、俺営業車で送ります」



「何言ってるの須藤…？」





ーRRRRRRR………






「はいもしもし」




須藤の電話が鳴ってすぐ仕事モードの声になる



「はい、はい、わかりました、今から伺います」



電話を切った須藤は複雑そうな顔をした



「すんません、やっぱ送れなそうです、でもタクシーで帰って下さいよ？電車は絶対ダメっすからね」


「えー…」



須藤はまた電話を掛けながら車に戻っていった



意味わかんない……


まだやんなきゃいけない仕事残ってるし……

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