マチノソラ19

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やめとけばよかった。

昨夜の追加イチャイチャも、ポリネシアン自体も。


こんなに辛いと思わなかった。


朝起きて疼きを我慢出来ずに倫也さんの体を触れば、倫也さんの目も出来上がっていて、でもダメ。と下には触らせてくれなくて


シャワーを浴びても何してもジンジンして
電車の振動でさええっちな気分になる。


倫也さんは今日は休んでと言って先に家を出た。


でも休んで家に一人でいたら多分…





大丈夫、今日の夜になれば。今日の夜にさえなれば。




「あれ、Aさん早いっすね、おは…」



オフィスに入ればコーヒー片手の須藤が後ろから来て振り向いた




「…あぁ……おはよ…」




…須藤の手…綺麗…気持ち良さそう……



「………今日…最終日っすか…、、」


「ん……」


「………顔やばいっすAさん、、」


「…？」


「よく倫也さん会社来させましたね…」


「…休めって言われたけど…」


「じゃあなんで来たんすか…」


「仕事だもんそんな簡単に休まないよ…」



椅子に座れば濡れたナプキンが嫌でもわかる



胸の先もジンジン擦れて辛くて、触りたくて仕方ない



キーボードをカタカタ入力しながらも
頭の半分は夜の事ばかり考えてしまう



集中…集中……





そうやって自分と戦いながら午前中を過ごしていれば人懐っこい声が聞こえた



「須藤係長〜っ」


「何だよわざとらしー」



須藤の同期の土井くんがニコニコやってきて



「なぁお前今日暇？合コン行かない？最近色んな子とデートしてんだろ？」


「えー…」


「いいじゃん行こうよ。メンバー足りないんだよ」


「んー…」


「ねぇねぇ瀬野さん須藤今日定時であがれそう？」


「え…あぁ……多分…」



「………」




急に呼びかけられて振り向けば、土井くんは私をまっすぐ見たままきょとんと固まっていて



「っ、わかった行く行く！！行くからお前は仕事戻れって！」


「え？あぁ……じゃあ6時半にホールな」



須藤に背中をぐいぐい押されて土井くんは
営業部に帰っていった



「…っ、Aさん今日も辛いの行きますよ。」


「…あんまり気分じゃない…」


「気分じゃなくても。ほら立って。」


「えー…」


「早く」


「っん、」


「っ、」


須藤に腕を引かれれば思わず声がでて
須藤がパッと腕を離した



「……須藤…？」



見上げれば須藤は何とも言えない顔をしていて
営業車のキーを乱暴に取った



「…っ、行きますよ…、」

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