マチノソラ19

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のそりと覆いかぶさった倫也さんは、ちゅ、ちゅ、と音をたてながら全身にキスを落としていく


いつもなら途中で深いキスをくれるのに、撫でる掌と軽いキスだけで焦ったいまま何度もそれを繰り返して



「ふふふ…何かイチャイチャしてるって感じ…」


「…好きだもんね、イチャイチャ」



柔らかく揉むようにゆっくり撫でられて



「ふふふ…」


「何？」


「なんか、えっちな気分にらならないねこれ」


「なったら我慢できないくせに」


「できる…、んっ、」



耳のまわりにキスを落とされて、
軽いキスでも音はされる度に大きく響いて



「っぁ、…んっ、」


「…どうしたの？」


「っ、みみ…やっ、」


「…耳やなの…？」


「んん…っ、」


「っふふ…濡れてきちゃった？」


「喋んな、ぃっで、っ、」


「…確かめらんないの残念だなぁ…」


「っひぁ、ん」


「…耳だけでイくなよ？」


「っこうたいっ！交代する…っ！」


「ふはははっ！ん、その方が良さそうね」



体をどかせて仰向けに転がった倫也さんは楽しそうにどうぞ？と挑発する


覆いかぶさって睨めば、まだ笑われていて

悔しくてさっきされたみたいに耳を攻める



「A、舌いれんのは反則。軽いキスまで。」



おでこを押し返されてむくれながら唇で耳を押せば



「ふふ…荒いなぁ…」



わざと音をたてながらするのに倫也さんは全然動じていないみたいで悔しくて、その間も倫也さんの掌は私の腰や背中を遊んで



「っ、」


「さっきのでえっちなスイッチ入っちゃったね？」



背中を撫でられてゾクゾクして
私の番なのに全然できなくて



「っや、…ん、ぁ、」


「…キスよりそっちの声のがクるんだよなぁ…」


「ん……っ、は、ぁ」


「ねぇ俺にしてくれんじゃないの？」



唇にキスして舌を入れようとすれば舌を押し戻されて



「だめだっつの。我慢。」



絡ませられない舌がもどかしくて
掌が倫也さんの胸板を辿る


首筋から鎖骨に唇を落とせばもっとしたくなって、





ピピピピピッ………ピピピピピッ………




「A、アラーム鳴った。……A。」



止められて、でもまだしたくて



「終わり。ほら、アラーム止めて。」



顔を挟まれて



「っ、」


「これ以上したら自分の首絞めるよ？」


「……っっ、」



倫也さんは起き上がって私のアラームを止めた



「寝よ」


「〜〜っ、」


「ふふ…そんな顔しないの。まだ2日目だよ？」

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