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「…実は俺…あれからちょっと、…夢見が…悪くてさ……」
「夢?どんな?」
「……、」
「言ってよ」
「……、あの事故の後から、Aが…、」
「うん」
「……、」
「私が…?」
倫也さんはゆっくり目を伏せた
「………Aが…、…目覚めなくなる…夢とか、…俺の事忘れちゃう夢、とか…、今も結構見て…」
「え?」
「夢だってわかってんだけどさ、すげーリアルで、起きても心臓バクバクしててさ…、そしたらこう…やっぱ、まだあんま揺らすとアレかなとか…無理させねぇ方がいいよな、とかさ…」
「だから最近やたら早朝に起こされてたの私?起きてすぐ、俺の事わかる!?とか意味わかんない事言ってたの…そういう事?」
「…ごめん、」
苦笑いした倫也さんはどこか切なそうで
「それでえっちも…?」
「…多分歯止めきかなくなるから」
「?」
「……男ってさ…不安だとしたくなんの。だから本当はすげぇしたかったけど……そのまま抱いたらきっと不安ぶつけるみたいに優しくできなくて、後で後悔すんのわかってたから…」
「優しくなくてもいいよ?」
「だーからー…、」
「揺らしたくないって?」
「……、」
「……。」
「……わっ!?ちょっと何やってんのっ!!」
頭をブンブン振れば慌てて止められた
「ふふふ…ほら大丈夫だよ?安心した?」
「もう…やめてよ…、、」
「それでS君もいなくなったのか…」
「S君?あー…。でもいじめられんの嫌だって言ってなかった?」
「まぁ毎回は、あれだけど…、」
「たまにならされたいの?」
「……、」
「ふふふ…わかった」
面白そうに上目遣いで笑った倫也さんを見れば
ほっとして
「……私に勃たなくなったのかと思った…」
「え?あはははは!もし俺がAに勃たなくなったら付き合ってくれる?」
「どこに…?」
「病院?俺がAに勃たなくなったらそれはもう機能障害とかだと思う」
「そこまで?」
「そこまで。今ももう準備万端です」
「ふふ…ばーか」
「つーかあの裸エプロン何?こっちが死ぬほど我慢してんのにすげー事してくるんだもん。あれめちゃくちゃもったいない事したよなぁ……。
ねぇまた今度やってよ。あのまま料理作ってほしい。一品作れたらAの勝ち。その前に俺の攻撃に耐えられなかったらAの負け。あ、包丁は危ないから使わないやつで。ど?」
「ばーーーか。ふふふ…」
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南季(プロフ) - ずんだもちさん» 変態製造小説の称号ありがとうございます!嬉しいです!笑 今日も今日とて最後までいきませんがお楽しみ下さい♪ (2021年2月11日 21時) (レス) id: e85ddc0583 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだもち - 今度は焦らしですかっっっ!早く早くっと思ってしまう私は変態なのでしょう。だが、これを読んで変態にならない方がおかしい。明日も楽しみにして今日は寝ます笑夢の中に倫也さんが出てきますように! (2021年2月10日 22時) (レス) id: c0b6356224 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - 莱啾さん» ありがとうございます♪ ちょっと長い話になりますがいつもの二人をお楽しみ下さい♪♪♪ (2021年2月9日 6時) (レス) id: e85ddc0583 (このIDを非表示/違反報告)
莱啾(プロフ) - 安心しました(泣) 読んでて、本当に興味なくなったのかなって思って泣きそうでした、、 いつもの二人に戻って良かった! (2021年2月8日 22時) (レス) id: 83ea252b74 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - yuriさん» yuriさんコメントありがとうございます♪ 倫也さんそのものって感じてくれたり感情揺さぶられてくれてるならとってもとっても嬉しいです!これからもよろしくお願いします♪♪♪ (2021年2月8日 11時) (レス) id: e85ddc0583 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:南季 | 作成日時:2021年1月29日 22時