マチノソラ19

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「ちょっと離れてよ動きづらいって〜〜〜〜」



それからずっと倫也さんは文字通り私にべったりとくっついている



移動するにも抱きつかれていて
動きづらい事この上ない



「なんなのも〜〜〜〜〜大丈夫だってば〜〜〜〜」


「心配かけたAが悪い。俺怒ってるからマジで」


「急になんで〜昨日来た時はそんなんじゃなかったじゃん〜」


「大体危なかっしいくせに何でわざわざ危ないことに手だす？」


「だからわざとじゃないって〜ついさぁ」


「わざとじゃなかったら何しても許されると思ってんの？」


「思ってないけど今回だって何ともなかったじゃん」


「これは何だよこれは。」



腕の包帯をピンッと弾けば、



「痛っ、………治るもんこれくらい…」


「今回腕だけで済んだけど頭だって打ち所悪かったらどーなってるかわかんねぇんだぞ？」


「はいはいはいはい」


「タッチ読んだ事ある？」


「あるあるあるある綺麗な顔してるだろ？でしょ。
てか漫画じゃん」


「あぁなってても全然おかしくないんだからな？わかってる？」


「わかってるわかってるから離れてってば〜」


「やだ」


「もう寝たいの〜〜」


「だめ。寝ないで。」


「はぁ〜？も〜今日一日で何があったの〜〜〜」




引きずったまま強引にベッドに上がれば
座ったまま強く抱きしめられた




「………ねぇ…本当にどうしたの…？何ともないってちゃんとお医者さんに言われたよ？」



「……………」




キスをしてやれば、もう一回くっついて
甘いキスが優しく動く



辿るような、形を確かめるようなキスが
私の存在を確かめるようで

本当に不安だったんだなぁなんてわかって



唇が離れればまだ泣きそうな顔をしていて
頬を包むように撫でてやる




「幽霊じゃないよ私？」




笑いながら言ってやれば引き寄せられて
また抱きしめられて




うーん……………、、




……うん。





抱きしめられた体を離して
倫也さんのTシャツを脱がす




「………しよ？」

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