884 ページ13
「痛……………っ！！」
土曜の午後、ベランダでサボテンの鉢をどかそうとしたらチクッ！と指先に痛みが走った
「……………どした？」
リビングで台本を読んでいた倫也さんが窓枠に手を掛けた
「刺さった、トゲ」
「サボテン？」
「うん…………」
「どれ」
二人で指先を見れば
割と長めの棘が皮膚から透けて見える
「…痛そ……」
「痛い」
ぐいっと周りから押すも、びくともしない
「痛………うぅっ、、痛いぃ〜〜〜」
自分の指をつねるのが痛い
「ピンセットとかは？」
「っ、もってくる……」
化粧箱からピンセットを取り出しその場でやるも
やればやるほど奥へ奥へと入っていく
「痛………っ、」
やりすぎて鈍い血が滲めば、涙目になる
「……ピンセットあった？」
ドアから覗いた顔に首を横に振れば
「貸して」
人にやられるのがまた怖くて目をぎゅっと瞑っていれば、指先にはちょんちょんと触るような動きとつままれる圧がかかる
「〜〜〜〜〜〜〜っっ！！」
「痛い？」
「怖いっ！！」
「……………。ちょっと無理そうだねこれ」
「え？」
「待ってて」
スマホを開いて何やら真剣な顔をした倫也さんはネットでトゲの抜き方を調べたらしく、五円玉を使ったりハチミツをぬったり色々やってみたが、全く出てくる気配はない
「………だめだね」
「…………私…死ぬ？」
「は？」
ソファでハチミツを拭かれながら見れば倫也さんは
口を開けた
「だって、トゲってほっとくと血管までいっていずれ心臓に……」
泣きそうな顔で見上げればまたスマホを操作しだした
「ん。」
画面を見せられれば、�猝多�です�瓩判颪�れたあとにちゃんとした説明が載っていた
「え…違うの？」
「みたいよ？安心した？」
「……………」
ホッとはしたけど
指先はズキズキジンジン痛くて違和感がある
「ん〜今日土曜だもんなぁ……」
倫也さんは頭をかきながらスマホをタップした
「…あ、やってるとこあるよ。」
「？」
「皮膚科。」
「皮膚科……」
「予約するよ？」
「待って！え？病院行くの？」
「取れない場合は皮膚科って」
「自然にでてくるって多分」
「痛くないの？」
「痛いけど…」
「んじゃ早く行こ」
倫也さんは午後から仕事だったから、予約だけしてもらって一人で来た皮膚科。
病院ってだけでドキ ドキする
「瀬野さんどうぞ〜」
すぐに呼ばれて、診察室に入った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 680人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
南季(プロフ) - るーーさん» るーーさん♪ パラレルワールドでも いつか須藤が幸せになる別話公開できたらと思ってます笑 (2021年1月10日 7時) (
レス) id: 9d1c83d910 (このIDを非表示/違反報告)
るーー(プロフ) - 須藤には本当に本当に幸せになってほしいです笑笑 (2021年1月10日 1時) (レス) id: 975a542b74 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - あすぴーさん» あすぴーさんコメント&最高のお言葉ありがとうございます！須藤愛に溢れて書いてしまいました笑 明日から18に移行します♪ (2021年1月9日 23時) (レス) id: 9d1c83d910 (このIDを非表示/違反報告)
あすぴー - 須藤とのお話さ…さ…最高でした…！倫也さんとのお話も須藤とのお話も大好きです！！！ (2021年1月9日 22時) (レス) id: 6a433bb229 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - みほさん» いつもコメントありがとう♪ 須藤くんは割とそんな感じです笑 明日倫也さんでるかな？また明日お楽しみに〜♪ (2021年1月9日 22時) (レス) id: 9d1c83d910 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：南季
| 作成日時：2020年12月25日 21時
