マチノソラ16

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12月24日は倫也さんの誕生日。

大人になれば、クリスマスも誕生日も関係ない。
ただの平日、仕事の日。


「今年は何あげるんすか？」


「知らない。」


「……まだ仲直りしてないんすか？」


数日前から冷戦状態。


きっかけは、あの水着。


夏に着た時に露出高すぎと怒られた水着を
この間の社員旅行で着たのがバレた。



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「やめてって言ったよね？」

「じゃあ買ったのにずっと着れないの？」

「俺といる時に着ればいいじゃん」

「プールなんて行けないじゃん倫也さん」

「じゃあ違うの買いなよ。俺金出すから」

「なにその言い方。お金の問題じゃない。」

「俺以外の男にも体見せたいの？」

「だから何でそういう思考回路なの？みんな着てるよ水着なんて」

「あのデザインほぼ裸じゃん。谷間とかあんな見せる必要ある？」

「そんなの思ってるの倫也さんだけだから」

「じゃあ声かけられなかった？男に」

「っ、それは……」

「ほら〜〜〜〜〜！！絶対見られてるもん最悪！！」

「毎日着るわけじゃないんだし、年に数回くらいいいじゃん……」

「捨てよ。」

「は！？」

「持ってたらまた着るでしょA。」

「ふざけないでよ！」

「もっと無難なの買えばいいじゃん俺選ぶから」

「やだ。倫也さん選ぶやつ全部可愛くないもん。」

「俺以外に可愛く見せなくていいだろ」

「なにそれすっごい束縛」

「じゃあ他の男にモテたいの？」

「はぁ！？だから頭の中それしかないの！？もうほっといてよっ！」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



思い出せばイライラする。



「ていうかバレたの須藤のせいなんだからね」


「俺は二人で飲んだ時に、あんなのよく許可しましたねーって言っただけですよ」


「バラしてるじゃん！」


「だってまさか秘密にして？約束破って着てきてるとか知らねぇし」


「約束なんてしてない。」


「でも着てほしくないって言ってたんでしょ？」


「……………」


「他の奴に見られたくないって気持ちわかんないっすかねぇ」


「あっちは全国に見られてるくせに」


「それ言われると仕事出来なくなっちゃいますね」


「…………。」


「男と女は違いますしね」


「………須藤は…こないだの水着、どう思った？」


「えっっっろ。」


「……………、、、」


「俺が言うくらいだから結構だと思った方いっすよ」


「……………、、、」

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