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「ごちそうさまでした」
「あははは、上手に喜ばせれてた?」
「うん。こうやって言えばシラフでも素直に甘い事
言ってくれんだなってわかった」
「え?」
ん?とパンツを履きながら悪い顔で笑われれば
まんまと乗せられた事に気づいて顔が熱くなる
「違う!今日は倫也さんの…っ!」
「ふふふふ、そーゆことにしとくからまたやろ?
俺を喜ばせる演技えっち??」
「……………っ!!」
「あはははは!かわいかったなぁ〜」
「っっずるい!」
「なにが?演技だったんじゃねぇの?」
「……………っ!!」
「あははははははは!!演技じゃないみたいに上手だったなぁ〜ねぇ?」
枕を投げれば受け止めて戻されて、Aも水飲む〜?と呑気に聞きながら寝室を出て行った
ボフンと枕に顔を埋めながらも、一枚も二枚も上手なこの人にこうやっていじめられるのは、素直になるのが苦手な私には丁度いいのかもしれないななんて何故か冷静に思った
「…………大丈夫?」
ペットボトルを持ってきて顔を埋めたままの私の横に座られれば、敗北感と悔しさと、愛しさと満足感と
「………そう考えたら、悔しいけど意外に相性いいのかもね」
「え?」
「ありがと。」
ペットボトルを受け取ってグビグビ飲めば、キョトンとしている倫也さんに半分になったペットボトルを渡した
「……………相性、か」
「…なに思い出してんの?昔の女ですか?」
「そっちこそ何思い出してんの」
ーーRRRRRRR……
「ん、ごめん電話」
「こんな時間に?」
「まだ10時前だよ?」
立ち上がりながらスマホをスライドさせる
「もしもし?おー久しぶり!え??来週?会いたい!けど、ちょっと、私、引っ越して……うん、いや、そうじゃないんだけど……うん…ちょっとまた連絡してもいい?」
電話を切れば、どうしようかと考えた。
「何かあった?」
「うーん……来週の土日、さ、」
「うん」
「泊まってきてもいい?」
「いいけど…また慎太郎くん?」
「いや、友達の子なんだけど」
「ん?」
「友達がさ、こっち来る時子供も連れてきてて、よく預かってたの。」
「家泊めてたの?」
「一人暮らしの時ね。」
「泊めれば?」
「え?」
「ホテルじゃなくて家のがいいんじゃないの?」
「でも倫也さん………」
「一日くらいでしょ?バレてもいいし。なんならもうバレればいいと思ってるし」
「は?」
「何歳の子?」
「あ〜今だと多分5歳かな」
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南季(プロフ) - るーーさん» うわー!ありがとう〜〜!!今日のこのタイミングでのコメント個人的にすごく救われた〜!!←どうした笑 海ならではのイロイロいいよね♪るーーさんいつも本当にありがとう♪♪♪ (2020年12月4日 0時) (レス) id: 11fea03d35 (このIDを非表示/違反報告)
るーー(プロフ) - こっちでコメントするの久しぶりなんですが、海めっちゃいい!!(語彙力)そして、彼女ちゃんの方から誘ったのが新しくて、そしてもう何もかもいい!ありがとうございます!!! (2020年12月4日 0時) (レス) id: 975a542b74 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - あかねさん» 良いところに気がつきましたね(何様笑)その辺は書くか未定ですが色々想像してお楽しみ下さい笑 (2020年11月24日 6時) (レス) id: 11fea03d35 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - るーーさん» 須藤くんは完璧なようでいて中身はただの男子て部分を書きたい今日この頃♪笑 いつも嬉しい褒め言葉ありがとうございますっ!!笑笑 (2020年11月24日 6時) (レス) id: 11fea03d35 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - 私的には「バレたのそっちで....」のそっちじゃない方が、とーっても気になります(笑) (2020年11月24日 1時) (レス) id: d0c2c2f985 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:南季 | 作成日時:2020年11月19日 22時