マチノソラ15

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「っ、倫也さんっ、…倫也さん痛いっ、」


ビーチベッドにつけば、サイドテーブルには綺麗なフルーツが刺さった赤と青の二つのトロピカルドリンク



「ちょっと……」


「これ着て。」



またパーカーを渡されて



「だか「着て。」



声を遮るように低い声で言われて、渋々被る



座ってトロピカルドリンクを飲めば甘酸っぱい爽やかな味が広がる



「美味しいねこれ！」


「……………」



横には赤いドリンクに口をつける無表情の倫也さん




「…………………………怒って、る…？」



「……………」



「……………、、倫也さん…？」



「………触られてんじゃねぇよ…」



「………。ただ平泳ぎ教えてくれた親切な人だよ…」



「男は興味ない女に声かけない。」



「…………なんもされてないし」



「今晩オカズにはされるかもしんねぇけどな」



「……………」



「……………」



「……………ふふふ……」



「……………は？」



「ふふ…ごめん、もう倫也さん以外に教わらないね」



「何笑ってんの」



「ううん、機嫌なおして？」



「…………………………………うん」



「あはは！全然直ってないじゃん。じゃあどうしたらご機嫌になりますか？」



「………………わかんね、半分自己嫌悪」



頬杖をついて向こうを向く顔は
不機嫌を逃がそうとしてるんだろう



「なんで？」



「……小せぇ男だなって」



「ふふ…うん、そうだねっ、」



「……………」



「でも嬉しいけど」


「…嬉しい？」


「ヤキモチ？嫉妬？めちゃくちゃお前が好きだよー
渡したくないよーって言われてるみたいで」


「…………」


「まぁそれで水着着るなって言われるのはえーって思うけど？」


「……うん、」


「ね、海終わったら着替えないでこのまま部屋いこっか」


「ん？うん」


「水着えっちする？」


「…………どしたの急に…」



倫也さんは驚いたように私を見た


「機嫌なおるかなぁって。水着姿は他の奴に見られても脱がせられるのは俺だけだぞ的な？あはははは」


「…A俺の扱い上手くなったよね…」


「お、やった〜！」


「でもその代償は大きいかも」


「ん？」


「部屋行こ。」


「え？もう？まだジュース半分も飲んでない」


「じゃ持ってこ。」



倫也さんは荷物を抱えて立ち上がった



「もう泳がないの？」


「ベッドの中で泳ご。」


「わぁお…」


「言わせたのそっちだからな？」

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