マチノソラ15

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お互い服の下に水着を着ていて脱いでいけば、ちょっと気分はあがる


「よっし！とりあえず楽しもーっ！」


「ちょっと待って。そんなの持ってた？」


「ん？これ？今日の為に買った！」



黒のビキニ。
デザインが可愛くて一目惚れしたやつ！



「この間の旅行の五右衛門風呂の時に着てたのは？」


「あーあれ？結構古かったし。これ可愛いでしょっ」


「…………………パーカー着て。」


「は？」


「上から」


「やだよせっかく着たのに見えないじゃん」


「見えないように着てって言ってんの」


「意味わかんないやだ絶対。」


「露出多すぎ。谷間とか全部見えてっしここなんて紐だけで裸と変わんないじゃん。」



確かに前のよりは露出多いかもしれないけど………
倫也さん可愛いって言ってくれると思ったのになぁ…



「水着なんてそんなもんじゃん」


「いいから着て。」



パーカーを放られてバシっと投げ返す



「やーだよーだっ！」



そのままビーチに走り出せば海にザブンと入る



「ふーんだっ。ん！冷たくない！」



ザブザブと進んでいけばすぐに胸くらいまで深くなっていく



「あ、魚いる！」





波は穏やかで、海水も温かくて安心する



「これなら浮き輪なくても大丈夫そ……わッッ！？」




ガクンと何かを踏み外せば頭までズボンッ！と沈んだ




音がくぐもる



何も見えない



息もっ、苦しい………っ！！




前後左右もわからないまま沈んでいく身体だけがわかって



あ…………やばい……………




光が揺れた

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