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出張から帰った日はお互いの帰る時間がバラバラで会えなくて、倫也さんとゆっくり話せたのは結局3日後の夜だった
寝室に寝転んでいれば入ってきた倫也さんがスマホを充電器にさした
「お泊まりどーだった?」
「めちゃくちゃ楽しかったー!」
「そ……。」
「彼女の華さんがめちゃくちゃ綺麗で面白くて可愛がってくれてめちゃくちゃ仲良くなった!」
「…へぇ」
「柊木さんも彼女にゾッコンって感じだったよ!リモート飲みにたまに彼女さんも参加してるみたいなんだけど私もしよっかなぁ」
「……ふーん」
「……自分で聞いといて何なのそのリアクション。」
「妬いてんの。」
「……………」
「妬いてんの。」
「聞こえてるよ…」
「何してくれる?」
「何してくれるの意味がわかんない。あ、そうだこれお土産」
「まだあんの?」
私が買ってきた赤福は出張から帰ってきた日にダイニングに置いておいた
「それは柊木さんから倫也さんにって。有名やからきっとこーゆーとこ行けへんやろって」
「…………」
倫也さんの手にはUSJ限定のお菓子
「嫌い?そういうの」
「…………別に」
きっげんわっるーと思いながらベッドに潜り込めば
倫也さんも後ろに潜り込んだ
体温が近づいて
「あ、そういえば須藤が襲われてたよ」
「?」
「朝ギャアー!って声聞こえて見に行ったら、寝ぼけた柊木さんに押し倒されててさ、あの時の須藤の顔倫也さんにも見せたかったな〜って……ちょっと」
「なに」
「話してるのにナチュラルに始めようとしないでくれます?」
胸に伸びてきた手を押さえれば
「ナチュラルに始めないでどーやって始めんの」
「明日も仕事。」
覆い被さってきた顔を両手で押さえれば前髪で隠れた瞳が揺れて
引き寄せてキスしてやれば
二度三度と唇を軽く合わせて離れた
「安心した?」
「……もっかい。」
ゆっくり合わせれば今度は舌が絡み合って
服の下から入って脇腹を撫で始めた手を止める
「なんで。」
不機嫌な声が聞こえればその手を持ってショートパンツの上に置く
「…………」
ボフンと横に転がった倫也さんは私の首筋におでこをつけながら抱きついてくる
「……最初から出来ない日って言えばいいじゃん…」
「今日は随分拗ねた日ですね」
「…………」
「かわいいね」
「…………」
ぎゅっと強く抱きしめられれば
安心してそのまま眠った
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南季(プロフ) - るーーさん» うわー!ありがとう〜〜!!今日のこのタイミングでのコメント個人的にすごく救われた〜!!←どうした笑 海ならではのイロイロいいよね♪るーーさんいつも本当にありがとう♪♪♪ (2020年12月4日 0時) (レス) id: 11fea03d35 (このIDを非表示/違反報告)
るーー(プロフ) - こっちでコメントするの久しぶりなんですが、海めっちゃいい!!(語彙力)そして、彼女ちゃんの方から誘ったのが新しくて、そしてもう何もかもいい!ありがとうございます!!! (2020年12月4日 0時) (レス) id: 975a542b74 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - あかねさん» 良いところに気がつきましたね(何様笑)その辺は書くか未定ですが色々想像してお楽しみ下さい笑 (2020年11月24日 6時) (レス) id: 11fea03d35 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - るーーさん» 須藤くんは完璧なようでいて中身はただの男子て部分を書きたい今日この頃♪笑 いつも嬉しい褒め言葉ありがとうございますっ!!笑笑 (2020年11月24日 6時) (レス) id: 11fea03d35 (このIDを非表示/違反報告)
あかね - 私的には「バレたのそっちで....」のそっちじゃない方が、とーっても気になります(笑) (2020年11月24日 1時) (レス) id: d0c2c2f985 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:南季 | 作成日時:2020年11月19日 22時