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二本目の酎ハイも仲良く二人で分ける
「2回目の?」
「「かんぱーい」」
「あはははは、平和〜」
「前より酒強くなったよね」
「今なら日本酒いけるかな?」
「試すなら俺がいる時にしてね?」
「わかってますって」
強くはなったけど、ぽーっとするのは変わらない。
テレビもつけずに話すだけのこの時間が幸せで、
綺麗な横顔を見れば枝豆を食べる口元さえセクシーだ
「なに?」
「…枝豆になりたい」
「食べて欲しいってこと?」
「あはははは」
「ふぅんー」
「ねぇねぇ」
スイッチが入る前に流れを変える
「ん?」
「抱きついてもいーい?」
「ふふ、いいよ。」
グラスを置いて、倫也さんの上に跨がれば、
ぎゅうっと抱きつく
「はぁ〜〜〜〜っっ……」
「あははは何」
「これが一番落ち着く………」
「酒飲まないとできないの?」
「……シラフでもやっていい?」
「どっちかっつーとシラフでやってくれた方がニヤける」
「ははは、じゃあ頑張る。」
「……………」
「……………」
「……………もう眠たい?」
「…んーん…もうちょっとこのままでもいい……?」
「………うん」
ソファに背を預けたまま、倫也さんはポンポンと背中に優しくリズムをとってくれて力が抜けていく
脚の間に硬いものが当たっているのに気付いたけど、今日は気づかないフリをしておく
「……………あったかい」
「………うん」
「抱きつかれるの好き?」
「すき。」
「子供みたい?」
「ううん」
「……………そっか……」
静かな心地よい時間が流れて、首筋から倫也さんの匂いがする
「ね……」
「ん」
「…………終わったから、さ」
「?」
「…今日は本当に……、、襲ってくれる…?」
「……………」
「……………ベッド……、連れてって……。」
「……………」
ローテーブル にグラスをコトリと置いた倫也さんが私を抱っこしたままゆっくり立ち上がって廊下を進む
少し顔を離して倫也さんを見れば、困ったような
苦しいような苦笑いをされて、歩きながらキスをした
ふわふわのベッドに優しく寝かされれば、
ゆっくり降りてきた唇を片手で止めた
「ん?」
なに?と顔で聞いた倫也さんが好きで
「………優しくなくても……、いいよ。」
真っ直ぐ見て言えば、
目を閉じた倫也さんの、ふーーっ……と長く吐いた息が聞こえて
次に合った瞳は、さっきとは別人だった。
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南季(プロフ) - Maiさん» Maiさんありがとうございます!待ち遠しく感じてもらえるなんて書きがいがあります♪これからも自由に楽しんでいって下さいね♪ (2020年8月15日 6時) (レス) id: 200414e1ac (このIDを非表示/違反報告)
Mai(プロフ) - もう毎日の通知が待ち遠しいくて、。何回も更新されてないかな?って確認しちゃうくらい大好きです。 (2020年8月15日 3時) (レス) id: b44bd7ea81 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - nettuさん» すみませんはしゃぎすぎました笑 どっちの展開へ転がすか迷ってますが、首を長くして待っていて下さい♪ (2020年8月13日 23時) (レス) id: 200414e1ac (このIDを非表示/違反報告)
nettu(プロフ) - えええいやいや私がみたいなぁって思って‥‥笑 このお話の2人の関係性から面白そうになりそうだなぁってリクエストさせてもらいました!全然いつまでも待ってます!ありがとうございます!! (2020年8月13日 22時) (レス) id: a4fbde7211 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - くらげさん» ありがとうございます♪夜の楽しみにして頂けて嬉しいです♪際どい話もありますが笑 自由に楽しんでいって下さい♪ (2020年8月13日 22時) (レス) id: 200414e1ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:南季 | 作成日時:2020年8月4日 22時