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部屋の前まで来れば、チャイムを鳴らした
ガチャリ、と静かに鳴れば無表情の倫也さん
「………………………………何。」
「……………あの…」
「鍵わざわざ返しにきたの？送ってくれれば良かったのに。」
あ………、もう、だめなの、かも………
冷たい声に、身体が怯む。
出された右手に鍵を渡そうとして、ぎゅっと握った
「…………話、したい、」
「今更なに。」
「……………入れて。」
「……………」
ゆっくり中に入る倫也さんに続いて入れば、煙草の匂いがして、何箱も吸っているんだなとすぐにわかった
あの日と同じ部屋なのに、居場所はどこにもない。
倫也さんはソファに座った私の隣には来ずに、窓に寄りかかって煙草をふかす
「で、何。午後から仕事なんだけど。」
「……ごめん、すぐ、終わらせるから…」
終わらせる……
自分で言った言葉に怖くなる。
「あの…、ごめんなさい………っ！！
…倫也さん、浮気、してると思ってた………
でも勘違いだった、疑って、ごめんなさい…っ！！」
「……………………は？俺が浮気？」
「…写真、送られてきて。キスしてるのと、ホテル入ってくの……。カットされたドラマのシーンって、知らなくて…」
「………………。つーか浮気したのそっちでしょ。」
「柊木さんとは何もない。」
「キスしようとしてたくせによく言うね」
「してない！いいわけないですって言おうとしたら倫也さんがドア開けたから…っ！」
「どーだか。」
「…………信じてくれないの…？」
「俺のことは信じなかったくせに」
「……ごめん、、だってあんな写真見せられたら…」
「だから俺何回も何回も言ったよね？言ってって。
Aがあの時素直に言えばその場で全部解決してたと思わねぇ？」
「…………、、、」
「いっつもいっつも言えっつってんのに言わねぇし
全部わかったように決めつけて人の話聞かねぇし
勝手に意地になって二人の事も一人で考えて答えだしてさ、その上何回も気を付けろっつってんのにまた酒に呑まれて隙だらけになって触られてつけ込まれて？おんなじこと繰り返して本っ当そういうとこ最悪。」
自分で撒いた種なのに、その蔓に絡まって動けなくなって、本当にバカみたい
今まで何度も何度も許してくれたのに、初めて言われた最後の言葉が
もう限界。
と言われているようで
それを覆す言葉は、いくら探してもでてこなかった。
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南季(プロフ) - おこげさん» 今日も感想ありがとうございます♪おこげさんも日々闘ってるんですね。感情ぐちゃぐちゃになる時ありますよね〜そしてそんな日は倫也さんに癒されたいです笑 (2020年7月15日 22時) (
レス) id: 590d7519f1 (このIDを非表示/違反報告)
おこげ(プロフ) - 電車問題は本当によくわかる…しかも自分が座りたい日に限って、みたいな…怒ってるんだか悲しいんだか分からなくなる時あります笑 (2020年7月15日 22時) (レス) id: e1a6356b83 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - たてまさん» 返信ありがとうございます！ちょっと色々アレンジするかもしれませんが共演話のリクエスト承りました♪ (2020年7月15日 19時) (レス) id: 590d7519f1 (このIDを非表示/違反報告)
たてま(プロフ) - イメージ的にはバラエティ的な番組ですかね…。でも、どんなお話でも楽しく読ませてもらえるので大満足です♪ (2020年7月15日 19時) (レス) id: df5865b9ca (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - るーーさん» 今日もコメント&リクエストありがとうございます！主人公目線じゃないお話も好いてくれて嬉しいです♪倫也さんsideのお話はこれからいくつか出てくる予定なので、もうしばらくお待ち下さい♪ (2020年7月14日 22時) (レス) id: 590d7519f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：南季
| 作成日時：2020年7月1日 20時
