272 ページ48
全力で走った
順路なんてそっちのけで駆け回ってどこを通ったかわからないくらい走って走って目の前にある扉を駆け抜けていく
どこ！？なに！？助けて！うわっ！
ジャバァっ！という音がすれば、バッドに入っていた液体とこんにゃく達が床に散らばって一緒に尻餅をついた
「痛っ！！」
すぐに立ち上がってお化け屋敷らしくない生活感のある長テーブルやパイプ椅子にぶつかりながら逃げれば
非常口のようなところに辿り着いて構わずに外に出た
「っ居た！Aさん大丈夫ですかっ！？」
息をきらした須藤が出口からでてきて裏にいる涙目の私をみつけた
「もうどっから出たんすか〜急にいなくなるか、、、、ら……………、、、。」
「……ごめん、だってっ、すごいのもってた……っ、わけわかんなくてっ……」
「……………、Aさん…………」
「大丈夫、ごめん、もうちょっと………え？」
須藤が気まずそうにジャケットを脱いだと思ったら、渡された。
「な、に？」
涙目をあげれば視線は私の下半身に注がれていて
「…………………………え？」
そこには色の変わったズボン。
「なにこれ……………え？なに？うそ？え？」
「大丈夫大丈夫、ここ人来ないですし」
「やっ、なに、違う、違う須藤っ！こんにゃく！こんにゃくの水がっ！」
「わかったっすから。落ち着いて。深呼吸。」
言われた通り無理矢理深呼吸すれば、冷たい下半身が際立った
「とりあえず……………それ巻いて下さい」
「……………須藤……、、」
涙目で見上げれば、背中をポンポンと優しくされた
「まぁ、あれっすよ。こういうことも人生で一回くらいありますよ」
「…違うってば！こんにゃくが…っ！」
「一旦トイレ入りましょう」
「…………だからっ、」
「ちょっと個室ん中で待ってて下さい、どっちにしろそれじゃ帰れないでしょ」
「……………」
「Aさんすんません俺も実はさっきからずっと漏れそうなんで動いてもらっていいすか」
個室にはいってジャケットをかければ、ゆっくりズボンをぬぐ。
本当にさっきのこんにゃくの液体なのか、それとも…
どっちにしろ張り付く布が気持ち悪い………
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 982人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
南季(プロフ) - りくさん» この後もまだ出てきます笑 (2021年10月8日 18時) (
レス) id: fd1cbec3c0 (このIDを非表示/違反報告)
りく - トイレネタ多すぎません？ (2021年10月8日 18時) (レス) @page49 id: ae37844b20 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ぱんださん» ぱんださんめちゃくちゃ嬉しいコメントありがとうございます！夜の部多くてすみません…何とか妄想力で補って読み進めてみて下さい…笑 (2020年10月15日 5時) (レス) id: 7d54d4568a (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ - くっ、悔しいぃ泣泣泣 夜の部見れない、、、でも普通のめっちゃおもろいから許す←←←てめぇだれだよ あ、面白くて、5まで一気読み中でございます！頑張って下さい！ (2020年10月14日 22時) (レス) id: 71bc003a51 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - yuki sさん» 5まで読んでくれたんですね！ありがとうございます♪なるほどそんな風に見えましたか笑 確かに女友達出してませんね〜せっかくだから素敵男子達に囲まれた日々を描きたかったんだと思いますすみません笑 須藤くん私も好きすぎてパラレルワールド描きたくなってます笑 (2020年8月28日 21時) (レス) id: 60f5434b3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：南季
| 作成日時：2020年5月18日 19時
