マチノソラ5

266〜須藤side〜 ページ42

「………こないだは、ごめんね……」


「……………俺こそ…………」


元々はAさんを奪い合うライバルで、
だから何だか気まずいのもわかる

Aさんの失態だから、倫也さんが謝る筋はないんだけど


「……………俺、倫也さんのこと好きです。」


「……………」


「だから、気まずくなって会えなくなるのとか、嫌っす……」


「……俺も………。」


「……俺はなんともなってないんで、大丈夫です」


「うん」


「つーか…なんともならなすぎて戸惑ってます……」


「ん？」



「…あの、、誤解しないで聞いて欲しいんすけど…」


「うん」






「………倫也さんて…、、勃たなくなったこと………あります？」



「…………………………勃たないの？」



「……いや、、そういうわけじゃないんすけど……」



「Aに？」



「…………、、俺、二人のことは応援してるんでもうAさんをどうこうする気持ちはないんすけど」


「うん」


「…………男って、身体は別じゃないっすか」



「うん」


「……そんで、こないだAさんに、俺の事保護者みたいっていわれて…………。それがなんかすっげぇ引っかかってて。つーか……しっくり来ちゃって……。俺何かおかしいんすかね………」


「……………わからなくもない。」


「…まじすか……」


「俺も半分保護者だと思ってる。てかそうならざるを得なくないA？」


「やっぱそうっすよねっ！？」


「日に日に恋人から保護者よりになってる気はする」


「そうなんすよ！！もう目線が父親ってか母親なんすよ俺！！
だってAさんって死ぬほど鈍感じゃないすか！？
しかも可愛いくせに自覚ないじゃないすか！？
だから得意先やら会社の奴やら色んな男からアプローチされてんのに気付いてないんすよ！

そんで二人で飲みに行きましょうだの言われてニコニコしてるし、あとすぐ無理するからあー今日体調悪そうだけど大丈夫かなとかちゃんと飯食ってんのかなぁとか、何か凹んでるけど無理して笑ってんなぁとか！

こないだだって言うこと聞かないで熱中症で運ばれるわ朝帰りするわでもうだんだんムカついてきて、そしたらもう何かドキドキするとかじゃなくてヤキモキするっつーかイライラするっつーか、いやそれが前は好きだってことだと思ってたんすよ？でも………っ、」

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