マチノソラ5

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暫く床と睨めっこして考えて

ゆっくりベッドに戻る



「……………倫也さん、…………………………。
っ、倫也さんってば……………、、」



ゆらゆらと身体を揺すれば、ん…………と身動ぎした



「………まだ寝る………………」



寝返りをしてまた寝息をたて始める倫也さんを
今度は強く揺さぶった


「起きて、お願い、倫也さん、」


「ん〜〜〜…………、、まだ暗いよ………」


「……………起きて………」



半泣きで言えば、やっと目を覚ました倫也さんが目を擦りながら私を見た



「……………なに……どしたの……………」



「……………あの……………、、」



「………ん？」



「……………」



Tシャツの上からショーツを掴めば

ゆっくり身体を起こして覗き込まれて



「……………本当にしちゃった…？」


「え？」


「………おねしょ？」


「っっしてないっ！！」


「じゃどしたの」


「……………トイレ、、ついてきて………」


「……………」


「……………お願い………、、」



ぎゅっと脚を閉じれば、無言でベッドから下りた倫也さんにゆっくりついていく





カコン。





「ひっ！」


「……………なに？」


あの音に倫也さんの腕にしがみつけば、不思議そうに私をみた



「なんか、音聞こえない？」


「音？いや……………」






カコン。







「ほら！いま絶対した！！」


「えー…………」


トイレまで来れば、中々扉を開けない私を不思議そうにまた見る


「しないの？」


「……………開けて…」


ぎゅっと背中に隠れれば、倫也さんは戸惑う様子もなくガチャリと開けた。


ゆっくり背中から中を見れば、ただのいつものトイレ

ホッとして中へ入れば……………



「ねぇっ！」


「ん？」



個室から顔だけだせば、トイレの向かいの壁によし掛かって眠たそうな倫也さんは腕を組んであくびをしている


「…これ、現実だよね……？」


「…………はぁ？」


「夢じゃ、ないよね………？」


「んー……多分……。」


「ちょっと、つねってみて」



はいはいとほっぺをむにっとつままれて



「もっと強く！ッッ痛い痛い痛い！！」



ギギギギと引っ張られた頬をさする



「おっけー？」


「ん………、、」

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