マチノソラ5

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店の前で分かれて、倫也さんとタクシーで部屋に帰ってソファに倒れ込む


「あぁあ〜〜〜〜楽しすぎた〜〜〜夢みたいだったなぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


「……………」


「ありがとうね？」


「……………やっぱやめとけば良かった。」


「あははははは」


「ほくろのおじさんから誘いきても行っちゃダメだからね？」


「なんでよ行くよ」


「だめ。」


「菅田くんは？」


「もっとダメ。」


「仕事一緒になったら？」


「……………、俺がやろっかな」


「あれは倫也さんじゃないもん。」


「将暉はいいのに？」


「倫也さん今他の映画始まったじゃん」


「……………」


「拗ねてる？」


「A、将暉の顔すきでしょ」


「うん。」


「……………」


「ん？だからなに？」


「……………」


「倫也さんもすきだよ」


「脳みそ？」


「あははは、そう脳みそが一番すき。」


「……………」


「でも、顔もすき。唇の形とか二重のラインとか、笑った時くしゃってなる所も眉間にシワ寄せてる表情も、悪い顔で微笑んでる時も、キスの時半開きになる口も……………っ、ん」


いつの間にか奪われた唇が、今言ったように僅かに開いて動いた。


「ん……………、、酔ってる？」


「……………Aに。」


「……………恥ずかしいことサラッていうね………」

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