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22〜須藤side〜 ページ22

〜須藤side〜


「はい乾杯〜!」


焼肉屋でテンションの高い土井とグラスを合わせれば、遠慮なく次々と高い肉を注文し始めてその量にげっそりした


「ごちになりま〜すっ」

「やっぱ食い放題の店にして貰えば良かった…」

「何言ってんだよ恩人に〜〜〜」

「はいはいお世話になりましたー」



あの日、俺が出張でいない日、Aさんがクソ男で有名な鍋川に誘われたと聞いてすぐ土井に電話した。

偶然を装って貰って店に合流。酒と水のすり替え。
鍋川がトイレに立ったらタクシーに乗せて帰宅。

自分でも遠隔ストーカーかよって思うくらいやりすぎ感はあるけど、多分このくらいしないとあの人は本当に危なっかしい


「でも水意味なかったかも」

「あ〜ワイン回んの早いからな」

「瀬野さん全然気づいてなかった。いやちょっとあれ?ってなってたけど飲んでた」

「バカだから」

「お前のバカは好きにしか聞こえないんだよな〜」

「うるせぇ」

「特上カルビ追加しまーす」

「やめて。」

「んで?ずーっと片想いしてた相手と実際付き合ってどうなのよ」

「……まだ仮だし。つーか昨日だし」

「その仮って何なんだよ」

「お試し期間みたいな」

「こんだけ一緒にいて今更何試すんだよ。あ。相性?」

「バーカ」

「大事な事だろーがよ」

「それはお前の話だろ?」

「そーなんだよ元カノがさぁ…って、ん?」

「一回やってみればよかったのに」

「なぁ…あれ」

「あん?」


土井の視線の先を辿れば、遠くの席に
鍋川と一緒にいるAさんの姿が見えた


「諦め悪いっすねぇ〜。須藤先生どうします?また乱入しますかー?」

「……」

「っておい……何か入れてない…?」


Aさんのビールに白い粉をパラパラ入れて笑う鍋川と、それを目の前で見ながらニコニコ笑うAさん


「え…瀬野さん笑ってるけど……、え??」

「あのバカ……」

「てか今お前と付き合ってんだよな?」

「恋人いても男と二人でご飯行くのが悪い事とか思わないからあの人」

「いーの?」

「全然。」

「いいんだ…」

「マトモな奴ならな。悪い。あと一人で食って」

「え?っておい、止めに行かないの?」

「ビール口つけそうだったら割り込んで」


そのまま一人で店を出れば、スマホを耳にあてた。

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南季(プロフ) - まきさん» まきさんありがとうございます…( ;∀;)!とても励みになります!須藤推し嬉しいです♪ もうしばらく続くので楽しんで行ってください♪ (2023年4月23日 21時) (レス) id: 83dd2f72dd (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 須藤推しだったので空の街、噛みしめながら読んでます!大好きです! (2023年4月23日 15時) (レス) id: 9a3630dfde (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ゆずはさん» ゆずはさんお久しぶりですー!!ありがとうございます♪こちらは多分短編になると思いますが、またしばらくお付き合い下さい(*^^*)♪ (2023年3月31日 6時) (レス) id: ac06fc7024 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 南季さん!♪お久しぶりですっ!!また作品を見られてとても嬉しいです!! (2023年3月31日 6時) (レス) id: d5f1772468 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ゆきまる。さん» ありがとうございます。そんな風に思ってもらえて私も嬉しいです。ゆきまる。さんのペースで、ゆっくりゆっくりいきましょう(*^^*) (2023年3月30日 22時) (レス) id: ac06fc7024 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:南季 | 作成日時:2023年3月26日 21時

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