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はぁ……、と深いため息をついて顔を覆ってしゃがんだ須藤はしばらくして、じゃあ…と切り出した。


「……お試し、してみませんか」

「お試し?」

「今まで遊んだりしてましたけど、今度はちゃんと意識してもらって、1か月だけ、ちゃんと付き合ってみるお試し。」

「お!サンプル化粧品スタイルね!おっけー!」

「本当にわかってます?」

「うんうん。あ、え?その…さ、1か月の間は、その
……そういうのも……?」

「しませんよ。」

「どこから?」

「……………キス、から…?」

「おっけ!じゃあ手繋ぐまででい?」

「……………はい。」

「はい!」


右手を勢いよく差し出せば、目を丸くされて


「ん?繋ぐんじゃないの?」


無言の須藤はゆっくり立ち上がって
左手で私の手を掴んだ


「やっぱ大きいね〜そしてあったか〜い!」

「……」

「ん?」

「……告白してきた奴ですけど…断ってくれますか」

「え?」

「え?って?」

「もうこないだ断ったけど?付き合ってって言われた時に」

「は?だってさっき、」

「だからぁ告白されたけどすぐ断ったの〜須藤無視するから続き言えなかったけど〜」

「今電話…」

「女友達だったよ?さっきのメールも同じ子。彼氏出来た!てメールきてたから多分嬉しい報告電話かな〜っ」

「なん…っ、じゃあっ、え〜〜〜〜……、、」

「あ、もしかして別に私の事好きじゃないけどその人と付き合うの阻止する為だけに付き合おうって言ったとか?」

「んな訳ないじゃないですかマジでバカなんですか」

「っまたバカバカ言う!」


「……何で断ったんですか」

「まぁいい人だったけど、何ていうか…それだけっていうか普通っていうか、う〜んそれなら別に一人でいても楽しいかなって」

「…じゃあ何で俺とは付き合うんすか」

「何でだろ…?須藤といると楽だし、遊んだら何かすごい楽しかったし?さっきめちゃくちゃディスられましたけど〜〜〜」

「いや、あれは…、すみません、」

「お。訂正してお詫びするか?」

「訂正しないでお詫びします」

「おいっ!ねぇ本当に私の事好きなの?」


須藤は優しい顔で笑って私を見た
 

「帰りましょ。送ります。」


ぐいっと引かれて歩き出す横顔は
いつもの須藤とはちょっと違って見えた

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南季(プロフ) - まきさん» まきさんありがとうございます…( ;∀;)!とても励みになります!須藤推し嬉しいです♪ もうしばらく続くので楽しんで行ってください♪ (2023年4月23日 21時) (レス) id: 83dd2f72dd (このIDを非表示/違反報告)
まき(プロフ) - 須藤推しだったので空の街、噛みしめながら読んでます!大好きです! (2023年4月23日 15時) (レス) id: 9a3630dfde (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ゆずはさん» ゆずはさんお久しぶりですー!!ありがとうございます♪こちらは多分短編になると思いますが、またしばらくお付き合い下さい(*^^*)♪ (2023年3月31日 6時) (レス) id: ac06fc7024 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずは(プロフ) - 南季さん!♪お久しぶりですっ!!また作品を見られてとても嬉しいです!! (2023年3月31日 6時) (レス) id: d5f1772468 (このIDを非表示/違反報告)
南季(プロフ) - ゆきまる。さん» ありがとうございます。そんな風に思ってもらえて私も嬉しいです。ゆきまる。さんのペースで、ゆっくりゆっくりいきましょう(*^^*) (2023年3月30日 22時) (レス) id: ac06fc7024 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:南季 | 作成日時:2023年3月26日 21時

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