空の街

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「はいミス」

「わっ、」

「これも」

「ちょっと！」

「こっちに至っては来週締切なのに手付かず？
俺いない間何やってたんすか」

「わかったから叩くのやめて！！」


丸めた書類でバシバシ叩かれながら
赤ペンの入った紙の束を雑に机に投げられて

会社では変に優しくしないで今まで通りにしてとは
お願いしたけど、大事にするって言ったくせにっ！
暴力反対っ！


「これとこれ、あとこっちは後でいいんで先にそれ
やって下さい。あと…」

「っ、」


なのに、画面を覗き込んだ顔が横に来たとたん
またその距離の近さに……、


「…いっ！？」


パチンとデコピンされればおでこを押さえた


「痛ったぁ！はぁっ！？」


「仕事。集中。」


「………うす…、、」






そうやってスパルタ須藤にちゃきちゃき指示されれば
定時を回る頃にはすっかり元通りの須藤に私も平常心
を取り戻して、今までの溜まっていた物を片っ端から
片付ければ



「…つかれたぁあ〜〜〜………、、」

「ほんとに〜。」

「すみません……、、」

「んじゃお疲れビール行きます？」

「行くーー！」

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