第1章 〜養子と養父〜 ページ2
私は、お義父さんの養子だ。
私のお母さんは病気で、お父さんは私のために自○したらしい。
なんでも、保険金があるから、と。
まぁ、私のことを思っているのは分かっているけど、
一緒に喋ってみたかったなぁ。
それで、親戚であるお義父さんの養子になった。
お義父さんはカメラマンだから、たまに帰ってこない時がある。
その時は必ず、LINEが来るはずなんだけどな…
今はもう、10時30分だ。 LINEが来ない…
どこ行ったんだろう……？
ピロン
そう着信音が鳴った。
もしかして、お義父さん!!?
そう思い、私は慌ててスマホを見る。
……なんだ… クラスの友達、青崎愛音からだった。
でも、こんな時間にどうしたんだろ…？
愛音は、夜中にLINEして来れる程、起きてはいない。
えっと……？
[起きてる!!? 大変なことになってるの!!!!]
え？ 愛音は大人しい方だから、こんなに騒ぐなんて、どうしたんだろう…？
そう言えば、外が少し騒がしいのと関係があるのかな…？
[どうしたの？]
私はそう送った。
[人面犬がいるって、SNSで騒ぎになってるの!!!!]
[え？ それだけで、そんなに慌てるタイプだっけ？
愛音って]
非現実的だ、とだけで終わらせそうなイメージがあるんだけど…？
[そ、それだけじゃないの!!!!💦
私、顔のない子供に会っちゃったの!!!! やばい!!!!
どうしよう!!!!]
え…？
[あれってただの噂でしょ？
顔のない、の時点でありえない。
皆、必ずしも、目、口、鼻は必ずある。]
そう思い、愛音の従姉妹、愛梨がそう送る。
でも、お義父さんはそういう類のは好きだけど、信じていないらしい。
[で、でもね!!!! 私、見ちゃたの!!!! フ−ドの中を!!
そ、そしたら…綺麗な白い肌しか無かったの…!!!!]
へぇ〜 じゃあ、結構な美人じゃん。
[はいはい。 この話はもう終わり、ね。]
[で、でも…!!]
[お･わ･り･ね？]
[はい…]
[ごめん、あのさ、お義父さん知らない？]
[えぇ？ 知らないよ？]
[同じく]
[そっか。ありがと。]
速く、お義父さんを探しに行かないと!!!!
着信音が聞こえた気がするが、無視をし、
出かける準備をし、家を出て行った。
ジミ−にて。
くそ…ｯ!!
なんで俺が来ないな目に遭わなあかんのや…っ!!!!
顔のない子供…絶対に許さへんで…!!!!
そう思いつつ進むと、1人の子供が現れた。
アイツやな……っ!!!!
朱里が心配しとるから、はよ帰らなあかんのに…!!!!
「待て!! 止まれ!!」
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作者名：MOMON | 作成日時：2024年3月24日 10時
