二人で一人の私 (ページ21)

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『本当の事とは？』

本当の事？

私が、乃愛に…大西さんは本気で乃愛の事を愛してますよと言うって事でしょうか？

流「…本気で、乃愛さんのこと好きやねん…やから、それを伝えてくれへん？」
『、、、ごめんなさい。それは…できません。』

そう言うと、キョトンとした顔でこっちを見つめてくる大西さん。

こんな顔で見られると……言いたくなるじゃないですか…

『乃愛…に言うのは簡単です。でも、それでは意味がなくないですか？…自分の言葉で言うべきだと思います』

しばらくの沈黙が続いた。

流「わかった、ありがとぉな」
『いえ、、ところであのお二方は？』

辺りを見回しても、佐伯さんと大橋さんの姿が見当たらない。どこにいるのかがまったく見当もつかないでいた。

流「えー、、どこいったんやろ」
『……少し探してきます』
流「え、ちょっと、Aさん？！」

体が勝手に動いた。
階段を急いで駆け上がり、探す。

心配した訳では無い。不安だったからだ。
もし、もしも…大橋さんと佐伯さんが…

！？、いた

二人で話してる…耳を傾けるも聞こえない。
なにをはなしてるんだろ…

？！佐伯さんこっちにきます！

急いで物陰に身を隠す。

、、、、泣いてる…