二人で一人の私 (ページ20)

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沙也加「たのしかった〜！」

午後17時。
カラオケはもうすぐ終わり。なので、階段をおりチェックアウトに向かう。

流「、、、今って…Aさん？」
『……はい』

大西さん…なんか、気まずい気がします…

『どうかされましたか？』
流「…俺、もう一人の人格の…」
『…乃愛です』

流「乃愛……さんに告白したんやけど、、知ってる？」

え……そうなのですか…
初耳すぎてどういうことか理解が追いつかない。

『知らないです！』
流「…そっか、、、告白したんやけど、なんか……多分二重人格の事をバラさない代わりに付き合ってって言ってるっておもってるぽくって」

『、、、』

二重人格のことを話さない代わりに付き合う。

そう思ってるっぽい。か…

そう思われても不思議じゃないですものね…先週初めてお会いした方から初日で告白されたら…

流「だから、お願いがあるんやけど」
『？』

流「ほんまの事を乃愛さんにいえへん？」