二人で一人の私 (ページ2)

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歩き始めて３０分ほどたった。
ようやく学校が見えてきた。

『あれですか？』
紫耀「そう、あれ」
『じゃあ、ここまでで大丈夫です』

学校の職員室まで一緒に行きたいが、お兄さんといったらなにかと騒ぎになりそうだし…

紫耀「職員室まで一緒にいくよ？」
『大丈夫です。お兄さんといったら、絶対騒ぎになります』
紫耀「なんで？(笑)」

お兄さんは、気づいていないようだがさっきから女の人たちの視線がお兄さんの方を向いている。

このまま入ると変に騒ぎを起こして…

『モテるからです！』
紫耀「でも、だめだよ」

そう言われ、腕を掴まれた。

紫耀「乃愛に入れ替わった時どうするの？」
『それは…』

私達の記憶は共有されていない。

乃愛に入れ替わったら職員室の場所は分からないだろう。前に学校を案内してもらったときは私が表に出ていたから

『一緒に行きます…』

そう言うと、偉いと頭を撫でられた。

結局職員室まで一緒に登校する事になった。

乃愛との入れ替わりまで、一時間