１ 白の悪魔 ページ3
ラウールside
ラウール「…ねぇ高地くん。なんか、僕に隠してることあるでしょ？」
僕は小悪魔に微笑んで、高地くんに言った。
優吾「なに？どうしたのラウール。そんなことないけど？」
ラウール「はぐらかしても無駄だよ？」
僕は、ちゃんとした証拠持ってるんだもん。
それと…
ラウール「僕もそっち側だからさ、安心してよ？」
優吾「…は？」
僕が西畑くん側に移動したのは、西畑くんたちがスノストの前に登場してすぐ。
だから実質、大我くんより早い。
大我くんはいい人。
だから、気づいてすぐ皆の前から消えた。
でも僕はさ、勝手に自分の首を絞めてるスノストを見てたかったからさ、
絶対に正体をバラすことはしなかった。
大吾「…君、その本性隠してスノストにおるん？」
そう大吾くんに聞かれたとき、めちゃくちゃ焦った。
だって、今まで誰も気づいたことのない俺の本性。
あの勘が鋭い愛奈でさえ、俺の本性に気付くことはなかった。
俺は昔から、素直でいい子。
純粋無垢で、まるで疑うことを知らない天使のような子…を、演じてきた。
本音を言えば、皆が騙されている滑稽な姿を眺めるのが大好き。
だって、面白いもん。
聡とはつゆ知らず、スノストのお兄ちゃんたちは僕を可愛がった。
蓮「ラウール！」
辰哉「らう〜可愛いねぇ〜」
ジェシー「ラウールおいで〜」
ラウール「えへへ！」
可哀そうに。
スノストは人が良すぎた。
だから僕は、わざわざ本性を隠して皆に付き合ってあげた。
僕、優しいからさ。
ラウール「…なんで僕の本性を知ってるの？」
大吾「俺ちゃうで？気づいたんは。ホンマに気づいてたんは、Aや。」
ラウール「…長尾さんが…」
本当に気が付いてたのは、長尾さん。
愛奈をいじめている主犯格。
…その瞬間から、僕の興味は愛奈から長尾Aへと変わった。
もともと愛奈を追っかけていたのは、ただ単に暇つぶし。
だって、そうじゃなきゃ愛奈のこと助けたりなんかしないよ。
助けたって、俺にメリットないでしょ？
あんな猫撫で声好きじゃないし、自分が好かれてるって勝手に思い上がってるのも正直ウザい。
ラウール「長尾さん。」
「…君は、ラウールくんか。」
一度、Aと接触した。
ラウール「…なんで僕の本性に気付いたの？」
「…なんだ、そんなこと？」
Aは拍子抜けしたように笑った。
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田舎のなにふぁむ(プロフ) - すのうHIINAさん» ありがとうございます🙇♀️早速，読ませていただきました✨今後もよろしくお願いします😊 (2023年2月8日 16時) (
レス) id: 11aefb7fec (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - 田舎のなにふぁむさん» リクエストありがとうございます！！喜んで、書かせていただきます！！それと、なにふぁむ様、活動再開おめでとうございます！！ (2023年2月1日 18時) (レス) id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
すのうHIINA - みなさん» ありがとうございます！！次の作品も頑張りますので、応援よろしくお願いします！！ (2023年2月1日 18時) (レス) @page14 id: 1662122533 (このIDを非表示/違反報告)
田舎のなにふぁむ(プロフ) - 本作からいつも楽しみにしてます🎶もし，よろしければ，長尾ちゃんが玉森先生と兄妹だと，知った時のお話もお願いします🙏 (2023年1月26日 23時) (レス) @page10 id: 11aefb7fec (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - めっちゃ面白かったです！次の作品も楽しみにしています！！ (2023年1月15日 18時) (レス) @page11 id: c6bc947bda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すのうHIINA | 作成日時：2022年9月26日 18時
