浪速漢組の青春物語3 (ページ9)

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「和也だけあの時のこと忘れて
幸せになるなんて嫌やん？

自分に近づく女は痛い目にあるって知らせなっ」

つくづく、自己中心的な考え方で嫌悪感て胸がいっぱいになる。
そもそも、大橋さんはただ巻き込まれただけで、
この女のせいで女性を嫌うようになったと言うのに
幸せになるのが嫌？

…自分がしたことをなんだと思っているのか。

「で、この二人は可愛いし使えそうだから
私がたーっぷり可愛がってあげようと思って

やから、あんたが大人しくしてたら
これ以上痛い目は合わさへんよ」

と、みっちーと謙杜の周りにいた男たちをはけさせる。

つまり、こっからは
私を餌にして、大橋さんを呼ぶか
この二人を自分に従えさせるか

…そんなことを企んでるんやろう。

『…そろそろ足、どけてもらっていいですか？』

「なに？私のこと殴りでもするん？」

『それで解決するならそうしたいですけど』

この女を殴ったところで話は終わらへんし
この人数を私一人でやるには少し危険や。

私を連れてきた男以外にも凶器を持ってるやつがいるかもしれへん。
ここは大人しく、助けを待つ時間稼ぎをすべきや。