浪速漢組の青春物語3 (ページ8)

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金待ちの男はヤクザがらみの仕事をしている奴らしく
そいつと大橋さんの親友がトラブルを起こした。

そして、大金を支払うことを条件に
この女が大橋さんを利用して
その親友を陥れた。

親友は、大橋さんが女とグルになり自分を陥れたのだと勘違いし仲違いになったのだと。

…それで大橋さんは
女を信用しなくなって毛嫌いしているのか。

『…嫌な方で忘れられへんわけね』

私がボソッと言うと
癇に障ったのか私の足を踏む力を強める。

顔を歪ませるも、声を出すのは癪で
グッと下唇を噛んで我慢をする。

『じゃあ…なんで
この2人と私をここに連れてきたんや』

「けーっきょく、私も
満足な金貰えずに捨てられたわけ。

で、腹いせに和也になんかしてやろうって
ずっと思ってタイミングを見計らっててん。

そしたら
やっと女の影が見えたから」

あんたは、特に好かれてないみたいやけど

と私を嘲笑うように口角を上げる。