浪速漢組の青春物語3 (ページ6)

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、

大人しく着いてくればその場までは
何もしないと言う男らを信用はできなかったが

みっちーと謙杜の名前を出された以上
その場でやり合う訳にもいかず
こいつらの言う通りに車に乗り込むと

どのくらい車に揺られたのかわからないが
倉庫の一つに連れてこられた。

その倉庫には

「Aさん…」

「来たあかんって…」

ボロボロにやられたみっちーと謙杜が
横たわっていた。

『…何が目的や』

「…わーお、随分威勢がいいんやね？
さっすが漢組の周りチョロついてるだけあるわー」

私が連れてきた男を睨んでいると
奥の方から女が薄ら笑いを浮かべながら
こちらに向かって歩いてくる。

『…誰やねんあんた。
これ仕組んだんあんたか？』

ピンヒールに身体のラインのわかるタイトなワンピースを着たその女は
直接的に二人をやったわけではないだろう。

「私はねー和也の忘れられない人かなっ」

全てがつながった。

この女こそが、大橋さんが女嫌いになった原因の人物だ。