浪速漢組の青春物語3 (ページ41)

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、

当時は意味がわからなかった。

俺のことは気にすんなって言ったのに？

助けたのに？

…でも冷静に考えればそうだ。

俺のことは気にすんな、は

俺がどうなっても気にするな

で

私があの時すべきだったのは

殴り返す、ではなく

"助けて""やめて"と救済の言葉を出すことだった。

彼女に助けられるなんて
そんな屈辱的なことないよな。

でも、あの時そうすべきだとわかっていたとしても
私は立ち向かうと言う選択をしていたと思うから

結局私は暴力女に他ならない。

それ以来、誰かを好きになったって
か弱くて、守りたいような女の子ではない
自分を受け入れてくれる人なんていない

そう思うようになった。

『恭平が、私にかまってくれて嬉しかったのも
男の子に可愛がられる耐性がなかったからで

多分その反動で、ああやって女の子らしい子を守っている恭平みて
なんか切なくなったんやと思います』

喧嘩する女やってわかってても
いつもくっついてくれて、
可愛い、やらなんやら言うてくれてた恭平。

女好きってわかってたけどきっと私は嬉しかったんやと思う。

「ほんまに？」