浪速漢組の青春物語3 (ページ37)

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、

無口な恭平は違和感満載で
体調でも悪いのかと聞いてみたけれど
特にそういうわけでもなさそうやし

まあ、いいか、と

おすすめらしいチーズケーキと紅茶を注文した。

料理が運ばれてきたところで、

「俺、聞きたいことあってさ」

と大橋くんが今日、誘った理由であろう話題に入る。
チラッと恭平に目線を移すから
きっと、私が大橋くんと2人にいるときに話をしていたことなのだろう。

『大丈夫ですよ』

"恭平がいても平気です"という意味を込めて伝えると
その意図を察してか、

「"暴力女"って誰に言われたん？」

大橋くんは単刀直入に疑問をぶつけてきた。

その単語を聞くと胸がざわつく。
自分で繰り返し使って薄めてきたはずなのに
他人から発せられるとこうも反応してしまうのか。

『それは』

私が答えようとしたところで
ガタッと立ち上がった恭平は

「小春！」

別れた彼女さんの名前を呼んで、駆け出した。

そこには2人組のチャラついた男に絡まれて泣きそうな小春ちゃんがいて

恭平が間に入り小春ちゃんの肩を引き寄せ何かを言うと
男は立ち去った。