浪速漢組の青春物語3 (ページ32)

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、

『ええねんって笑うところ』

触れられたことを意識すると
顔が赤くなっていくのが自分でもわかって
恭平から目を逸らし私はおどけてみせた。

彼が私の頭を撫でるのは2回目で
彼は扱いに慣れていると何度言い聞かせても
やはり、普段扱われていない方の私はなかなか慣れない。

「そんな傷ついた笑顔、みたないわ」

私の頭からおろした手をそのままおでこに持ってきて
思いっきりデコピンを喰らわすから

『いったああああ』

私は両手で額をおさえて机に突っ伏す。

「うわ、高橋くん女には手出さへんっていってたのに」

いつのまにやら謙杜が戻ってきて恭平をからかう。

大丈夫？と心配してくれるのは流星で
みっちーはお弁当の中の保冷剤を貸してくれた。

『みて、赤い。責任取って』

鏡で確認して赤くなった額をみせながら恭平に訴える。

「責任とって嫁にもらおか」

恭平が口角を右だけあげてニヤッと笑う。

いやいや、それ冗談でもあかんやろ。

『それは彼女持ちが言うたあかんセリフや』

「あー別れたから」

『「「「は？」」」』

私の冷静なツッコミなんて何処へというぐらい、
恭平の爆弾発言に4人で驚きの声が揃った。