浪速漢組の青春物語3 (ページ28)

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、

じゃあ、バイトなんで

と言ったみっちーと別れ私は家へと帰る。

たった数分だけやけど
みっちーと繋いでいた手が妙に熱を持っている気がする。

どんな意味で繋いだんかわからへんけど
ドキドキせえへん人なんているんやろか。

どんだけうぶやねん私、

と自身にツッコミを入れマンションの階段を一段ずつ踏みしめながら登った。

家に帰りボフッとベッドに寝転ぶと

鞄の中のスマホが短く震える音がして
イヤイヤ体を起こし、鞄からスマホを取り出した。

『…大橋くん？』

連絡が来ること自体
珍しいなあ、と思って内容を確認すると

"明日暇？"

とニコニコした絵文字付きのシンプルな内容だった。

"暇ですよ"

と返信し、テキトーにうさぎのスタンプをつける。

"ほな明日の放課後迎えに行くわ"

と謎のキモ可愛いスタンプつきで返信が来てラリーは終了した。

大橋くんが誘ってくれるなんて初めてやなあ。