浪速漢組の青春物語3 (ページ14)

今日:18 hit、昨日:71 hit、合計:185,908 hit

114 ページ14

、

あっという間に倒されていき、

気づけば目の前にいるのは
大橋さんの元カノであるあの女一人になった。

「…俺の人生、まだめちゃくちゃにしたいんかもしれんけど。

こいつらを巻き込まんといて」

私は一歩後ろにいるから大橋さんの表情は見えないものの
声は、ものすごく真剣でそしてどこか切なげだ。

「…和也はあの時一緒にどん底に落ちたはずやったのに。
私だけやん！利用されて金もろくにもらえんと捨てられて！変な噂広まってヤバい女やって言われて…！」

「一緒？お前は自業自得や！
大橋とお前を一緒にすんな！」

初めて、藤原さんが声をあげて怒っているのをみた。
こんなに感情的になるんや、と冷静に見てしまう私。

「無駄やで、はっすんをまた陥れようとしたり
他の奴らに手だそうとしても」

"その度に俺らは助け合うから"

と、西畑さんは私と1年生2人の元に来て
私の肩に手を置いた。