浪速漢組の青春物語3 (ページ1)

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、

side大吾

たまったま早く目が覚めて

家いても暇やし、

かといって単位もあるから
そないにサボるわけにもいかず
仕方なく早めに学校にきた今日。

まだ人まばらな教室に

慌てて入ってきて
俺の前で止まったのは

「どうしたんはっすん」

はっすんこと、大橋和也やった。

丈とAちゃんが一緒にいたのを目撃したあの日から
俺らはまだ気まずい感じやったはず。

でも、そんなことを考えている余裕のないぐらい
はっすんは真剣な表情だ。

「あいつに、あの女にあった。
みっちーと、謙杜が…室も危ない…」

「落ち着けはっすん。
詳しく話せるか？丈くるまで待つか？」

とりあえず俺の隣の席に座らせ、
今朝買ったばかりのペットボトルの水をはっすんに与えて落ち着かせた。

丈がくるまで待つと言うので、
丈に連絡を入れると、
まだ家にいたらしいが急いで学校に向かうと連絡があった。

しばらくして、汗だくの丈が教室に入ってきて
俺の前の席の椅子に腰掛けて息を整えた。