浪速漢組の青春物語 (ページ4)

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、

side恭平

転校生、転入生、編入生

どれが一番正しい言い方なんやろ

なんてしょうもないことを考えながら
俺は今日を少しだけ楽しみにしていた。

なんたってその転校生が女だと言うから。

ここの高校は男の割合が異常に高くて

俺と流星のクラスなんか全員男。

そんななか、その俺らのクラスに
転校生がくるなんてさ

めちゃくちゃ夢あるやん。

3年間
クラス替えもなくて代わり映えないスクールライフの

刺激になるやん？

てな訳で

「俺の隣の席空けとこかな」

空いてる席に座れー

的なもんを想像し、

俺の隣には誰も座るなと威嚇する方向で考えを固める。

「もー勝手にそんなことして
クラスの人びびらすんやめてやー」

このメンバーの中でも
学校生活では穏便主義な流星は
周りとも仲良くしてる。

俺ももちろん、つるむ奴らはいるけど
浪速漢組ってだけでびびってるやつらが大半やからな。

「まあ、でも
可愛い子がいいなあ」

流星もぽろっとそんなことを呟き、

俺らは各々の学年・クラスに散らばった。