浪速漢組の青春物語 (ページ2)

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、

西畑side

「はあー朝から
髪乱れた」

マイ鏡を取り出して
俺の隣で髪型をなおす新2年生の高橋恭平は

ナルシストで喧嘩っ早くて

やる気はなさそうなのに強い。

チャラい見た目で女ウケもよくて
色んな女の子とあんなことやこんなことをしている、らしい。

「もー大ちゃん、恭平

朝から派手にしすぎっ」

後ろから俺らの元に駆け寄ってきて
注意をするのは同じく2年の大西流星。

喧嘩はそこまで強くないが、
情報収集能力に長けている。
そして、男だけど可愛い。

「まあ、元気でええやん？」

そんな流星の隣でのほほんと笑っているのは
俺と同じ新3年生の大橋和也。

俺ははっすんって呼んでいる。

ニコニコ、いつも明るくにこやかだが
キレさせると誰も止められない。

「あ、丈おはよう」

「おう、大吾おはよう」

4人で歩いていると校門のところで
同じく新3年生の
丈くんこと藤原丈一郎に出会い

5人でつるんで歩く。

丈と

俺、西畑大吾は

この学校の2トップと言われている。

それは頭の賢さ、ではなく
喧嘩の方のトップのことだ。