好きかよ、～kento.N kyohei.T～ (ページ23)

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合宿3日目夜

佳奈「合宿、もう明日で終わりですね、」

マネージャー用のテントで、女子トーク中の3人

A「せやな。なーんか、寂しいわ」

ほのか「このテントに、愛着湧きましたわ、笑笑」

A「あー！」

合宿最後…とか、私はそんなこと考えてる暇ない

告白やんけ。

心臓止まるやんけ。

死ぬやんけ。

んー、でも、決心したんだから

若葉にも言われてるんだから

言わなきゃ

告白しなきゃ。

A「ちょ、トイレ行ってくるね。」

消灯時間30分前。

近くのテントからは男子の声が聞こえてくる

暗い道を一歩一歩歩くたびに、心臓が高鳴る

夜道が怖いんやない。告白が怖いんや。

長尾のテントに着いた

はぁ、本当に、するんやな、告白。

A「開けてええ？」

「「いいっすよー！」」

威勢のいい声のなかに、しっかり長尾の声が混ざっていた

A「ちょ、長尾！！来て！」

長尾「はーい！」

・

長尾「で、なんすか？お説教すか？？」

長尾「あーじゃー、先に謝っときますわ、」

長尾「今日ふざけすぎましたすいません！明日はしっかりやりますわ！」

A「うーん、ちゃうねん！」

長尾「さーせん！誠意無しでしたか！」

A「ちゃうちゃう～！」

"好き"の二文字が言えなくて、苦しい。

私と長尾、今、どこに向かってんのかもわからんし

もう、もう、もう！！

長尾「あ、行き止まりっすよ、笑」

行き着いたのは、高台

ちょうど２人座れるくらいのベンチが置いてある

A「座ろ、」

普段の声が出ない

長尾「星、めちゃキレイですね」

A「長尾って、そんなキザな言葉言うんや」

長尾「え、星キレイって、キザですか！？」

A「うん。笑笑」

長尾「まじすか…笑笑」

長尾「んで、なんすか！？」

言わなあかん

今言わな、いつ言うねん

勇気、勇気。

A「あのな、長尾、」