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丈「 俺に会いたいなんて送った理由はなんで？ 」
「 そ、れは… 」
丈「 俺以外でもよかったん？ 」
「 丈くん…？ 」
いまいちなにを言いたいのか
分からない丈くんにぽかんとしていると、
両手で優しく頬を包まれて思わず目を見開いた
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丈「 酒が入ってまともな思考を持ってなくても、
Aから会いたいなんか言われたら
夜中の２時やろうと実家やろうとこうやって来てまうねん… 」
丈「 その辺ちゃんと分かってる…？ 」
そう言った丈くんが、
わたしの頬を包みながらまた距離を詰めてくる
お酒は入っていないはずなのに、
どこか顔が赤くて潤んだ目の丈くんに
ドキッとしたのがわかった
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「 丈くん…離れよ？近いよ…っ 」
丈「 嫌って言うたらどうするん 」
「 …っ 」
丈「 作戦もないくせにそんなこと言わへんの 」
今にも溶けてしまいそうな目でわたしを見つめると、
撫でるように頬から両手を離したかと思ったら
そのまま手を引かれて、
丈くんの腕の中にすっぽりと身体がおさまった
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「 っ、丈くん、どうしたん 」
丈「 会いたいなんて簡単に言ったAが悪い 」
「 意味わからん… 」
丈「 わからんでいい…っ 」
その言葉と共に、
わたしを包む丈くんの腕に力が増したのがわかった
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「 ごめん、丈くん… 」
丈「 なんで謝るん 」
「 わからん… 」
丈「 謝らんでいいから…今日、泊めて…？ 」
肯定の意味を込めて、
丈くんの背中に腕を回して頷けば、
ありがとう、なんて言いながらまた力が増した
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( 丈くんー、朝でーす )
( はっや、もう朝なん… )
( 一回家に帰るんやろ？起きやな間に合わんよ )
( 朝ごはん作ってや )
( わたしは今日はお休みなんです、なので寝ます♪ )
( おいっ！ )
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作者名：オカユ
| 作成日時：2019年6月26日 17時
