▽ 下手すぎるドッキリ ページ21
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和「 Aー、俺のリップ知らん？ 」
「 えー、知らんよ 」
和「 さっきまで持ってたのにどこ置いてんやろ 」
ほんまは知ってる
丈くんと、はっすんにドッキリかけよー、と言って
さっきこっそりと丈くんがリップを取って
渡してくれたから、わたしが持ってるねんけど…
当のご本人様は全然気づいてないっぽい
「 かばんは？それかズボンのポケットとか 」
和「 ないねんー、ほんまどこ置いたんやろ 」
丈「 ……ふっ 」
はっすんにはまだバレてないっぽいけど、
丈くん、笑いこらえれてないやん
そんな笑ってたらバレるって…
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和「 丈くん 」
丈「 っ、なに 」
和「 なんか知ってるやろ 」
あー、ほらもう！
案の定、丈くんに詰め寄って疑い始めたはっすん
困ってるはっすんを見ながらニヤニヤしてたもん。
口元に手をもっていって隠してたけどちらちら見てたし。
「 はっすんー、丈くんはなんも知らんと思うよー？ 」
和「 ほんまー？ 」
怪しいー、って言いながらやけど
丈くんから離れてまたリップを探し始めたはっすん
「 丈くんのあほ…！ 」
丈「 おもろすぎて 」
「 顔に出すぎ！ 」
和「 …Aー 」
小声で丈くんに話してたはずなのに、
後ろから声を低くしたはっすんに名前を呼ばれて
思わず肩がビクッとしてしまう
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「 っ、なに…？ 」
和「 なんかふたりで隠してるやろ 」
丈「 うわー、俺らを疑うんや 」
和「 俺そんなあほちゃうからな 」
そう言って、
疑いの目でわたしと丈くんを見るはっすんに
もうこれ以上は隠せないと思い、
ポケットに隠し持っていたリップを恐る恐る渡した
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和「 やっぱり！分かりやすすぎるわ！ 」
丈「 最初はほんまに探してたくせに！ 」
「 どこから怪しいと思ってたん 」
和「 丈くんが笑い始めたとこから 」
「 もー、やっぱり丈くんが原因や 」
その後、わたしと丈くんに対して
リップを隠したことは許すけどプリンおごってな♪
と言って楽屋を出て行ったはっすん
「 さいあくー… 」
丈「 なんか損してるやん…俺ら 」
.
.
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( 丈くんは顔に出すぎ )
( そういうAもなかなかやで？ )
( いや、ふたりともひどかった )
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作者名：オカユ
| 作成日時：2019年6月26日 17時
