▽ 髪は大事です ¨takahashi¨ ページ6
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「 だーーー！あのアホ！恭平ちゃん！ 」
収録時間も近づいてきたし
髪の毛のセットしよ〜と思って
メイクしに来たのに、
いつも使ってるアイロンがない！
犯人は一人しかおらん。
「 やっぱり！アイロン返せ！ 」
恭「 あと何分か貸してください 」
「 あんたの何分は果てしなく長い！待てるかぁ！ 」
恭「 可愛い後輩に対してあんたとか言いますか 」
「 あ、お前の方がよかった？ 」
恭「 もっと嫌！ 」
口だけは器用に言い返してくるのに、
肝心のアイロンを持つ手は全然動いてなくて。
「 自分のアイロン買ったらいいのに 」
恭「 これが使いやすいんです 」
「 同じの買ったらいいやんか 」
恭「 考えときます 」
さっきから、
なにが変わったのか分からんぐらいの
髪の巻き加減を調整し続ける恭平ちゃん。
いやいや、変わってないやん！
「 あと一分で返さんかったら、これから口ききません 」
恭「 え、待って待って！返す！ 」
さっきまでの微調整はなにと思うぐらいの速さで
鏡の前を譲ってくれる恭平ちゃん。
入れ替わるようにして鏡の前に座ると
鏡越しに恭平ちゃんと目があった
恭「 口きいてくれんのは嫌や 」
ものすごい悲しい顔をして言うもんやから、
ちょっとだけ申し訳なくなってきた
「 恭平ちゃんはセットなんてしやんでもかっこいいのに 」
言いすぎたかなぁと思って、
ちょっと褒めてみたら
恭「 まじ！？やっぱそうっすよねー、イケてますよね？俺 」
簡単にもと通りになるもんやから。
「 あー、褒めんかったらよかった 」
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( ますますイケたいんでアイロンこれからも借ります )
( だから！いい加減自分の買って )
( 僕まだ未成年ですし♡ )
( ぜんっぜん分からん！ぜんっぜん関係ないし ！ )
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作者名：オカユ
| 作成日時：2019年6月17日 17時
