#なにわだんしのおはなし (ページ21)

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藤原side

「...ちょっとバクバクましになったわ、ごめんな」

ずっと背中をさすってくれていた大橋と大吾のおかげで少し楽になった

「こんなんやったら、大橋におんぶしてもらえば良かったな」

大橋「やろー、いつでもするで！」

こいつの持ちギャグ”お尻ぷりんぷりん"をするときのように、お尻と背中を突き出してくる

まもなく来た電車には無事に座れて、
大橋と大吾の他愛もない話を聞きながら相槌をうつ

すぐに俺らの最寄り駅に到着して、
帰り道が同じ俺と大橋は、反対方向の大吾に別れを言って歩き始めた

大橋「あ！」

いきなりでっかい声出して何やと思ったら

大橋「はい！乗って！」

バッグを体の前に持って、俺の前にしゃがみこむ大橋

「ええよ、さっきの冗談やん笑」

大橋「丈くんがしんどくなると俺悲しいもん」

だから、丈くん守るねん！って
小学生のヒーローかって思ったけど、それは口に出さず

「じゃお言葉に甘えて、失礼します」

大橋「はーい！」

ちょっとうるっと来てたのは内緒やで

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