#なにわだんしのおはなし (ページ17)

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藤原side

大橋たちが体育に戻るのを見届けたあと、
やっぱり体力を使ったのか一瞬で睡魔に負けた

目を覚ますと大橋と大吾が立っていて、
かれこれ1時間半も経っていたことに気づく

西畑「あ、丈くん起きた？かばんとか持ってきたで」

と言って、背中に背負った俺のスクールバッグを見せてくる

「ありがとうな」

西畑「ほないこか」

大吾の言葉に頷き、立ち上がると

「えーっと、大橋は何をしてるんや？」

背中を向けてしゃがんでいる大橋に尋ねる

大橋「背中乗っていいで」

「ええよええよ、子供じゃあるまいし笑」

そう言って断ると、しゅんとした犬みたいな顔になって、

大橋「だって丈くん、
いつも迎えに来たら絶対起きてベッド座ってんのに、
今日は寝てたから...

いつもよりしんどいんちゃうかなって思って、」

「よう見てんな、体育が外やったからちょっとバテただけやで、ありがとうな」

というのは、半分嘘で、
発作のときに飲む薬は副作用がきつい

それでちょっと疲れてしもたっていうのがほんま

帰りの電車、大丈夫かな
座れるとええな