Osmanthus (ページ10)

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「「かんぱーーい！！」」

クリスマス当日

仕事終わりそのまま訪れたお店でお酒を流し込む

クリスマスパーティーと言いながらいつもの３人なので

ほとんど同期会

いつもと違うのはお店くらい

いつもは大衆居酒屋やけど

今日はクリスマスや！ってことで

ほんのり電気がオレンジがかっている

少し小洒落た居酒屋

丈「いや〜、ここほんっまに何でも美味いねん」

丈くんの行きつけらしく

好きなん頼み〜

と言いながらメニューの紙を渡してくれる

丈「ごめんな、お洒落なレストランとかやなくて笑」

『なんでよ、ここもお洒落やん笑』

和「俺このカボチャのクリームチーズ挟みフライ食べたい」

名前長なーい？なんて笑って注文する彼は少し可愛い

和「せやせや、

２人にな、大橋サンタからプレゼントがあんねん」

そう言って丈くんと私にラッピングされた袋を渡した

『いいん？！え、ありがとう！』

丈「えー、めっちゃドキドキすんねんけど！」

そう言って中身を開けると

中には美味しそうな焼き菓子と紅茶の詰め合わせが入っていた

『え！めっちゃ美味しそう！』

丈「うわ、俺これ食べてみたかってん！」

和「このフィナンシェめちゃめちゃ美味しいから

2人に食べてほしくて」

クリスマスプレゼントに焼き菓子を選ぶのは

和也っぽいなあって感じがする

それを伝えたら

和「誰が食いしん坊やねん笑」

って言われた

ふと、左腕に付けた大ちゃんから先週もらった

少し早めのクリスマスプレゼントの腕時計を見た

昨日のお昼以降１度も連絡が返ってきていない

何もないとは思いつつも

クリスマスに返信がないのは結構メンタルに来るものがある

因みに、クリスマスパーティーに来るのを伝えてから返信がない

来ない方が良かったんかなとも思ったけど

既読にすらなっていないから、そもそも見ていないんだろう

来てしまったものはどうにもならないので

『よっしゃ、飲むで！生おかわり！』

丈「いけいけ！すみません、俺も生ください」

店員さんに注文して、届いている料理を食べる

和「あんま飲み過ぎたらあかんでー？」

そんな声がちゃんと聞こえていれば良かったなと思うのは

数時間後のお話