Osmanthus (ページ8)

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「え、こんなことある？！運命ちゃう？！」

なんてはしゃぎながらまた、私の隣に座る2人

当たり前だけど、お土産で行きより荷物が物凄い量になっている

『すごい、偶然だね』

「偶然すぎますよ！運命や！」

キラキラ笑いながらそんなことを言う彼を見ると

考えてた事も吹き飛んでしまいそうだった

「そういえば、お姉さんの名前何ですか？？」

『Aです』

「Aちゃんって呼んでもええ？！」

あ、タメ口なってもうた

なんてニコニコしている彼は

「謙杜っていいます！」

謙杜くんというらしい

「お、俺も俺も！駿佑っていいます！」

隣の彼は駿佑くん、

『よろしくね』

可愛い弟が2人出来たみたいで嬉しかった

謙「そういえば、Aちゃんはなんで東京来たんすか？」

これまたこの間とは違う味のハイチュウを開封しながら

目線を落としたまま聞く彼

なんで、か

『少し早めのクリスマスをしに来たの』

謙「あわてんぼうのサンタさんっすね！！」

な！なんて隣の駿佑くんに語りかけるが

彼はもう眠さがピークみたいで頭をカクカクさせている

夢の世界に行こうとしたであろう瞬間に体がビクってしたようで

ハッ！！って目を開けた、寝てていいのに

駿「…暴れん坊がなに？」

謙杜「暴れん坊て！寝ててええよ」

疲れたやろ～、起こしたるからって

声を掛ける彼もまた疲れているように見えた

『良かったら謙杜くんも寝てていいよ、

降りるとこ一緒だし私眠くないから起こすよ』

そう言った瞬間に目を見開いてこちらを見る謙杜くん

謙「え、いいっすよ！僕も眠くないし、

寝るならAちゃんと話してたい」

言動がもうイケメンやん、爆モテなんやろなあ

そんなことを言われたので調子に乗って喋り続けた

謙「僕絶対どこかでまた会える気がするんすよね」

『なにそれ笑』

謙「やから次会った時は連絡先教えてください」

普通は手っ取り早く連絡先交換するんじゃないの？？

そう思ったけど、

謙「ほんまに運命や！って思ったんすよ

ここで終わらせたくないから、」

1度目奇跡 2度偶然 3度目必然 4運命

って仮面ライダーで言ってたらしい

どこまでも可愛らしい彼にとっても癒されて

『いいよ、絶対会わなあかんね笑』

新大阪駅に着くまでがあっという間だった