Osmanthus (ページ3)

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大学4年生になり、お出掛けは少なくなったけど

忙しいながらも毎週会っていた

忘れていたのか、切り出せなかったのか

先の事について触れることはなくて

就活も終えお互いに余裕が出来た頃に彼は言った

大「俺な、東京行くことになってん」

『え！おめでとう！！』

どうせなら県外行ってみたいよなあ、

なんて就活中に言ってた大ちゃんを思い出して純粋に嬉しかったけど少し寂しかった

大「寂しい？」

『…寂しいかな』

そっか、大ちゃんにすぐ会えなくなるんや

『この先どうなるんかな、私ら』

大「大丈夫やって、

会う頻度は少なくなるけど会いに来るし」

正直、わがままかもやけど

嘘でも着いてきてほしいって言って欲しかった

何年後には一緒に住もうな、とか

待っといてな、とか

言ってくれてたら、もう少し安心出来たかもしれんから

それから月日は流れて、大阪と東京の遠距離恋愛が始まった

私はと言うものの、不安だったけど同期とも仲良くなって仕事も楽しくやっていた

そんな中、一つだけ不安があって

大「こないだ同期とご飯行ったんやけどさ、

そこがめっちゃ美味しくて」

約束はしてないけど

週末に1度は電話するのが習慣になってた私達

『何食べたん？？』

たわいもない会話だけど、声が聞けるだけで嬉しかった

大「俺はオムライス食べてんけどさ、

ご飯食べる言うてんのにパフェ頼んでんねん」

ほんま女子やな～って感じやったわ

って、笑う大ちゃんが少し気になった

『それって女の子？？』

大「そやで」

『2人で？』

大「同期やで？笑」

『でも、』

聞いてなかったから少しショックだった

異性とご飯行く時は連絡しようねって約束だったのに

大ちゃんが言い始めたのに